スタンダップコメディアンのぜんじろう(54)が19日、大阪市内で「スタンダップコメディ〜ココだけのアノ話〜」を開催した。

 スタンダップコメディはマイク一本でステージに立ち、日常生活から政治、宗教、芸能、下ネタなど、ありとあらゆる社会ネタに風刺や皮肉を織り交ぜる。ユーモアを交えたジョーク≠ナあり、社会的弱者イジりは絶対にやらない。

 ぜんじろうは開口一番「今日は集まりが悪かったので、統一教会を動員しました。不謹慎で非国民のぜんじろうです」と今、最も旬≠ネネタであいさつ。イベントでも、政治・宗教のネタがメインとなった。

 旧統一教会が社会問題となった霊感商法で壺を売っていたことから、旧統一教会と関わりのあった議員が壺議員≠ニネット上で揶揄されていることを取り上げ「統一教会を擁護する芸人は壺芸人≠ニ呼ばれてますけど、元祖壺芸人≠ヘ僕ですからね」と、自身がMCを務めていたMBSテレビのバラエティー番組「テレビのツボ」を引き合いに出して胸を張った。

 さらに、自民党の萩生田光一政調会長と生稲晃子参院議員が、旧統一教会の施設を訪問していた話題にも言及。

 以前、生稲氏とロケで一緒になった際、スタッフがぜんじろうと生稲氏の衣装を間違えて用意したにもかかわらず、生稲氏は意にも介さず、ぜんじろうの衣装を着て収録に臨んだ話を披露し「生稲さんはいい人。統一教会の施設だったとホンマに知らんかったんやと思う。なんなら萩生田さんのことも知らない。秋元康やと思ってると思う」とイジった。

 ぜんじろうといえば、6月にれいわ新選組の街頭演説に参加した際「麻生(太郎)大臣と安倍(晋三)元首相と森喜朗が乗った飛行機が墜落しました。助かったのは誰か? 日本国民」と話して批判を浴びた。

 その後、安倍氏が凶弾に倒れたこともあって大炎上したが「『ぜんじろうがあんなこと言うから』って言われましたけど、俺、どんだけ力あるねん」と自虐しつつ「4本くらい仕事もなくなりました。日本ではなかなか理解されず、誤解もされますけど、ボロボロになってもそれがスタンダップコメディアン」ときっぱり。

 安倍氏の国葬を巡る議論についても「安倍さんは国会で118回もウソをついた方なので『国葬やります』と言っておいて、『ウソです』って言うのが一番いいのでは。ジョークの得意な方だったので、天国でも喜んでくれると思う」とスタンス≠貫いていた。

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