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フェラーリ、ルクレールのタイヤ戦略を説明「シミュレーションでは、ハードタイヤは良い選択だった」|F1ハンガリーGP
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 フェラーリのシャルル・ルクレールは、F1ハンガリーGPで首位を走っていたものの、第3スティントでハードタイヤを履いたことで失速。結果的に優勝どころか、表彰台すら逃し6位でフィニッシュした。

 ルクレールはミディアムタイヤで3番グリッドからレーススタート。第2スティントもミディアムタイヤを履き、ポールシッターのジョージ・ラッセル(メルセデス)を交わして首位に浮上した。

 フェラーリは39周終わりでルクレールをピットに入れると、ハードタイヤを履かせたがこれが大失敗。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)にいとも容易く抜かれた他、大きくタイムをロスしてしまい、もう一度ピットに入らざるを得なかった。

 フェラーリのマッティア・ビノット代表は、チームのシミュレーションによるとハードタイヤはスティント序盤に温度を上げるのが難しいものの、最終スティントで履くには良いタイヤだったはずなのだという。

「ハードタイヤを装着した時、我々のシミュレーションではウォームアップの2、3周が難しくなる可能性があった」と、ビノットは説明する。

「10~11周はミディアムより遅いが、その後はカムバックしてスティント終盤はより速いはずだった。(フィニッシュまで)30周のスティントだったんだ」

「マックスからポジションを守ろうとしたんだ。ソフトタイヤでは間違いなく長すぎただろう。スティントの最初は難しくても、最後にカムバックできたはずだ」

 アルピーヌは、フェルナンド・アロンソとエステバン・オコンに第2スティントでハードタイヤを履かせる1ストップ戦略を採ったが、涼しくなったコンディションでタイヤを機能させるのに苦しみ、タイムを失っていた。

 アルピーヌの苦戦ぶりを見て、フェルスタッペンをカバーするために早めにピットインしないという選択は考えなかったのかと訊かれたビノットは、次のように答えた。

「ああ、我々は議論した。戦略は決定事項ではない」

「レース中に何が起こっているのか、他のハードタイヤ(を履くマシン)に何が起こっているのかも見ていた」

「すべてのことを考慮し、何がベストかを話し合い、その結果このような選択をした。今日は確かに、正しい選択ではなかった」

 ビノットは、ショートランでもロングランでも好調だった金曜日に比べて、マシンのペース不足が日曜日の大きな問題だったと強調した。

「重要なのは、マシンが期待通りに機能していなかったと考えていることだ」

「金曜日のことを振り返ると、期待していたスピードはなかったし、レースコンディションでのペースも悪かった。今日はコンディションが違っていて、気温もかなり低かった」

「でも全体的にに見れば、今日の速さは十分ではなかったし、どんなタイヤを使っていたとしても、求めていたほどには良くなかったと思う」

Luke Smith

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