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我々は「勝共」の使命を貫徹する

 安倍晋三元首相が銃弾に倒れた。令和4年7月8日、そのニュースが飛び込んでくると、ひたすら無事を祈ったが、安倍元首相は還らぬ人となった。遺憾にも凶悪犯は本連合の友好団体に恨みを持つ者で、その矛先を安倍元首相に向けたと報じられている。痛恨の極みである。安倍元首相は日本のみならず世界の「羅針盤」であった。その安倍元首相を失うことは世界史的損失である。心から哀悼の意を捧げたい。

今事件で本連合についてもメディアでさまざまな情報が飛び交っている。中には共産主義勢力による悪意に満ちた偽情報が少なからずある。改めて本連合の設立目的を明記しておきたい

 本連合は政治資金規制法に基づく政治団体である。主義・主張は「勝共」すなわち「共産主義から人類を解放する」である。共産主義の解放に向けた思想啓蒙を主な使命としている。1968年に世界的宗教指導者の文鮮明師の提唱で笹川良一氏を名誉総裁、久保木修己氏を会長に創立された。

 1960年代後半は内外ともに危機的状況にあった。英国はスエズ以東から撤退し米国は泥沼のベトナム戦争にあえぐ一方、中国は文革で共産主義を先鋭化させ、北朝鮮は韓国の赤化工作を強め、ソ連は「プラハの春」を軍靴で踏みにじった。国内ではこれに呼応する共産主義勢力が蠢動していた。こうした共産主義から日本を守る。それが設立の主たる目的である。

共産主義と戦う全ての人と連帯

中略

 自民党は立党宣言において「議会政治の大道を歩み、暴力と破壊、革命と独裁を政治手段とするすべての勢力または思想を排撃し、個人の自由と人格の尊厳を社会秩序の基本条件となす」と唱っている。野党では民社党(当時)が「左右の全体主義と戦う」とし、主に労働界で共産主義と戦ってきた。愛国団体・有志もまた然りである。

 こうした人士と連帯・連携して戦うのは当然のことである。本連合と関わる国会議員や有識者に対して非難中傷する向きがあるが、それこそ共産主義の分断工作と言わねばならない。

 本連合は創設以来、運動方針に「憲法改正を実現しよう」を掲げている。70年代に岸信介元首相は自民党立党の原点である自主憲法制定へ全国的な啓蒙運動を展開されていた。共産主義勢力は中国共産党やソ連の意図を汲み日本弱体化を狙って護憲を唱えた。改憲は戦後日本の悲願であり、それなくして真の独立国たり得ない。本連合は同運動に参画し今日に至る。

 国際共産主義は直接的な軍事的侵略を行う前にスパイ工作や思想工作など複合的な戦略を行使する。70年代の北朝鮮による日本人拉致はその一環であり、スパイ防止法制定が急務とされた。

未曽有の危機に備える国民運動

 本連合はスパイ防止法制定3千万人署名国民運動を展開し、79年にはスパイ防止法制定促進国民会議の創設に加わった。86年末には地方議会で同法制定を求める請願・意見書が全自治体の過半数を上回る1734議会で採択された。

 これに恐れをなした共産党は党を挙げてスパイ防止法潰しに乗り出し、日弁連の左翼弁護士らと結託し、あるいは左翼メディアの筆頭、朝日新聞を通じてスパイ防止法制定運動への攻撃を強めた。本連合はこうした策動にも真正面から闘った。

 89年11月に「ベルリンの壁」が崩壊し、東欧は共産主義の呪縛から脱し、91年にはソ連邦が解体し東西冷戦が終焉した。それに代わって今日、共産中国が台頭し台湾のみならずわが国への軍事侵攻を虎視眈々と狙っている。北朝鮮の核・ミサイル脅威も迫る。ウクライナ軍事侵攻のロシアも日本列島への野望を高める。未曽有の危機である。

 これに対して本連合は「防衛力強化、スパイ防止法制定などを通して我が国の安全保障体制を確立する」を運動方針に掲げ、国民運動に取り組んでいる。国内では文化共産主義勢力が国家の基盤たる家庭や伝統、文化を破壊しようと策動している。同性婚合法化や行き過ぎた「LGBT」人権運動はその一端である。本連合はそれらに歯止めを掛け、「正しい結婚観・家族観」を求めている。

 こうした勝共国民運動が安倍元首相の希求した「日本を取り戻す」の一助になれば幸甚である。我々は勝共の使命を貫徹する決意を安倍元首相の御霊前に捧げる。
 
【思想新聞8月1日号】参院選自民大勝 改憲で戦後レジームの一掃を/群馬県連合会・安保セミナー/日本共産党・忘れてはならない100年間の事件簿
https://www.ifvoc.org/news/shiso-np22-0801/

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