2022年07月04日 16時41分
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 元夫で米俳優のジョニー・デップ(59)に名誉毀損裁判で敗訴した同女優アンバー・ハード(36)の弁護側が、評決の無効を求める意見書を裁判所に提出したことが分かった。英紙ガーディアンが伝えた。

 同紙によると、ハードの弁護人エレイン・ブレデホフト氏は米バージニア州フェアファックスの裁判所に43ページの意見書を送り、ハードが米紙ワシントン・ポストに寄稿したDV(家庭内暴力)に関する作文により、デップが「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズの製作側から解雇されたという主張は事実に反するとして、損害賠償1035万ドル(約14億円)の支払いを命じた判決は不当だと訴えた。

 また、陪審についても人選手続きに不備があったとして評決の無効を訴えた。意見書によると、裁判に選ばれた陪審員7人のうち1人は「1945年生まれ」とされていたが、明らかに年齢が若く、ブレデホフト氏側の調査で同人は「70年生まれ」だったことが判明したと主張。裁判のやり直しを求めた。

 裁判を担当した判事は追加審理を行うことはないとし、被告側に対し、もし裁判結果に不服なら上訴するまでだと伝えた。その上で、上訴審のためには年利6%の補償金835万ドル(約11億3000万円)を収める必要があること指摘した。これについてハード側は損害賠償や保証金を支払う能力がないことは以前から主張していた。

 裁判後、デップ側は裁判で勝ち取った損害賠償について、受け取り辞退もほのめかしていた。ところがハードは米NBCの特番に出演し、ロングインタビューに応じるなど、これまで通りの主張を続け、問題解決からほど遠いことを匂わせている。