https://www.daily.co.jp/general/2022/06/28/0015423963.shtml
2022.06.28

 大阪府バレーボール協会は28日、大阪市内で記者会見を開き、会計担当の50代後半の男性理事1人が協会の資金を私的に着服していたことを発表した。

 当該理事は、2005年から2021年の途中まで会計を担当し、協会資金2579万円を着服したという。
会見には、同協会の小比賀恵一会長らとともに、今年3月に日本バレーボール協会の会長に就任した、五輪2大会代表の川合俊一氏(59)も出席。「日本バレーボール協会も本件を重く受け止めたため私も同席させていただいた」と説明した。

 今回の私的流用は、内部調査によって4700万円の使途不明金があることが発覚。そのうち2579万円が当該理事によって使用されていたと明らかにされた。大阪府連盟に対して当該理事は、全額を「遊興費」に使用したと説明しており、2022年6月20日に着服金の全額が当該理事から回収されたという。

 川合会長は「金額の多さに驚いた。一人の人間がこんなに着服するのか思った」とし、記者会見については自らの意思で出席したと説明。「お金を返したらいい、記者会見を開かなくていいという関係者の意見もあったが、悪いことは反省して公表しなければならない。記者会見を開いてくれと私がすすめた。すすめた本人として私も同席しないといけない」と話した。

 また「われわれが親団体であって、子が悪いことをやったら叱られないといけないし、親も一緒に出てきて謝らないといけない」と強い口調で言及。大阪府協会は弁護士と相談して告訴も視野に入れており、川合会長も「泥棒ですから、泥棒は警察へ突き出すということ。刑事告訴してもらいたい。うやむやになるとさらっと終わってしまうと悪い前例になる」と強い口調で話した。

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