サッカー森保ジャパンが海外でバズり中―。

キリン杯決勝の対チュニジア(14日、吹田)を前に日本代表・森保一監督(53)は13日、「しっかり勝ち切って皆さんに勇気と元気を与えたい」とV宣言。6月シリーズの最終戦は優勝してあたりまえの90分になるが、海外からの日本代表の評価は急上昇している。

W杯カタール大会に向けて「森保ジャパンと親善試合を行いたい」というオファーが殺到。それも強豪国から相次いでいる。世界最強のブラジル(6日・国立)に0―1で敗れこそしたが、守備力が高く評価されたのが理由だ。

同じアジア勢で本大会に出場する韓国はブラジル相手に1―5(2日・ソウル)と惨敗。日本は1軍半のメンバーとはいえ南米の強豪パラグアイ、本大会に出場するガーナから、ともに4ゴールを奪取したことも大きい。

本大会まで5カ月あまり。カタール大会へ出場各国は必死に準備を進めており、強化試合の相手として、海外ではまさに今、森保ジャパンがバズっている真っ最中なのだ。

海外組が招集できる次回の代表戦は9月(19日~27日)で「日本は過去のW杯でも本大会前には強豪国と対戦してきた」(協会関係者)。2006年のジーコジャパンはドイツ、10年の岡田ジャパンはイングランド、そして前回の西野ジャパンはスイスと本大会直前に〝前哨戦〟を行った。

今回は、前回のロシア大会優勝国のフランスと日本代表が親善試合を計画。しかし欧州ネーションズリーグの日程(9月22、25日)と重なり、フランス側が11月21日開幕する本大会直前に日仏戦の変更を希望している。

9月の代表戦で「日本とやりたい」と手をあげているのが米国代表だ。最新の世界ランクでも15位で、23位の日本よりも格が上だ。米国協会が欧州での親善試合ツアーを計画しており、そこに日本を招待するオファーだ。実現すれば日本協会にとっても1億円近いギャラも期待できる。

国内での森保ジャパンの支持率はいまひとつだが、海外の強豪国が本大会前にこれだけ〝スパーリング〟を希望するのは過去の日本代表にはなかったことである。 (夕刊フジ編集委員・久保武司)

https://news.yahoo.co.jp/articles/65f830dad0431a8513224a036b84bac25508e39c