2022年06月02日 19時18分

 プロスケーターの安藤美姫が1日、ABEMAのニュース番組「ABEMA Prime」に出演。過去に米国で〝アジアンヘイト〟の被害を受けていたことを打ち明けた。

 番組では韓国の7人組アイドルグループ「BTS」が31日(日本時間6月1日)、米国のホワイトハウスを訪問し、バイデン大統領と対談。アジア系住民への憎悪犯罪「ヘイトクライム」について言及したことを紹介した。

 BTSが〝アジアンヘイト〟撲滅を訴えたことについて安藤は「BTSはアジアだけではなく、世界中に影響力のあるアーティストなので、今後もこのような活動を積極的に続けてほしい。若いのに素晴らしい」と称賛した。

 さらに「日本ではアスリートやアーティストが政治的な声を上げると、意図とは異なる捉え方をされることがあるように感じる。私も人種差別に抗議するハッシュタグをつけて、SNSで発信しようとしたら、『日本でやるのは…』と周りからストップをかけられたことがある。スポーツやエンタメの世界で影響力のある日本人もたくさんいるので、周りを怖がらずに声をあげてほしい。そして、それに賛同するアスリートやアーティストが増えてきたら、何かが変わるのかもしれない」とコメントした。

 そんな安藤だが現役時代に〝人種差別〟のような扱いを受けたという。「スポーツの世界では『平等に戦う』という理念のもと、あらゆる差別はあまりない」とした上で、「海外のショッピングモールで買い物をし時に、代金を手から受け取ってもらえず、お釣りも手渡しをしてもらえずに投げつけられたことがある。注文を無視されたこともあった」

 過去のエピソードを明かした安藤は「その店員は黒人の方だったので、自身も人種差別を受けた経験があったのかもしれない」と分析。「人種差別が連鎖していく中で、それがエスカレートしていって、暴力的なヘイトクライムにつながっているのだと個人的に受け止めている。どうしたら止められるのか?と考えたときに、攻撃を受けている人を助けてあげて、実際に行動に移していくことで局面は少しずつ変わってくると思った」と持論を述べた。

https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/4230497/