5/31(火) 19:18
デイリースポーツ

榊原氏が訴え「フジテレビさん戻って」天心戦放送取り消し 自身の報道原因なら辞任の覚悟
 経緯を話す榊原信行・THE MATCH 2022実行委員(撮影・西岡正)
 フジテレビが6月19日に行われる格闘技ドリームマッチ「THE MATCH 2022」(東京ドーム)の放送を見送ったことを受け、ドリームファクトリーワールドワイド、K-1、RISEの3社は31日、同イベントに関する記者会見を行った。

 実行委員を務めるK-1プロデューサー中村拓己氏、株式会社ドリームファクトリーワールドワイド・榊原信行氏、RISE代表・伊藤隆氏が出席。

 交渉役を担っていた榊原氏は「とても残念に思ってますし、フジテレビさんとの交渉を担当していたので、状況は分かっていた。突然のことで頭が真っ白になっている。フジテレビさんが放送を降りるとは正直思ってなかったので、残念」と落胆の色をにじませた。

 そして、「すごく楽しみに思っていたファン、視聴者の皆さんに申し訳ない」。PPVで放送されるが、「交渉不足を含めてお詫びしたい」と謝罪した。

 なぜ契約に至らなかったのかは「何が最終的な原因になったのは明確になったものはない」とし、自身の週刊誌報道については「フジテレビさんにとっては由々しき問題。反社チェックは関係各位に行われました。反社ではないですし、(フジテレビさんはその直後)変更はございませんと広報されてます」と、関連については否定的な見解も示した。

 榊原氏については今月、RIZIN関係者が暴力団関係者と交際していることを認めたとされる音声データが流出し、金銭トラブルが一部メディアで報じられた。この疑念をフジテレビがぬぐえないことが放送取り消しの要因の場合についても言及し、「僕は退任することも。いることでネガティブにされるなら、汚点を作りたくないので、退くことはやぶさかではないとも伝えた」と覚悟を示した。

 そして、交渉について「経済的な面で折り合わなかったことはないです」とも強調。自身の報道が原因とするなら退任も示唆し、「もう一回、フジテレビさん戻って来て欲しい」と要望した。大会は予定通り行われるという。

 同イベントでは、キックボクシングのRISE世界フェザー級王者の那須川天心とK-1ワールドGPスーパーフェザー級王者の武尊が対戦。“世紀の一戦”は同局で生放送される見通しだったが、フジテレビは公式HPで「主催者側との契約に至らず、フジテレビで放送しないことが決まりましたので、ここにお知らせいたします」と伝えた。

 この発表を受け、天心が「お金の為じゃねえんだよ。未来の為にやってんだよ。子供達はどうすんだよ」とツイートすれば、武尊も自身のツイッターで「この試合の意味を分かって欲しい。まだ諦めません。」と訴えを記していた。

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