ウクライナの相撲の選手たちが、ことし7月に開催される国際大会に向け、日本の団体の支援を受けて、日本国内で合宿を行うことになりました。
選手たちは31日に都内で記者会見を行い、現在のウクライナの相撲をめぐる状況や日本での合宿への意気込みなどを語りました。

来日したのは、ことし7月にアメリカで開催されるスポーツの国際大会、ワールドゲームズに参加するウクライナの相撲の選手やコーチなど8人で、31日は、このうちの5人が都内にあるウクライナ大使館で記者会見を開きました。

選手たちは、ロシアによる軍事侵攻のため、ことし2月の稽古を最後に避難生活を送ってきたということですが、日本からウクライナの相撲を支援してきた団体を介して、日本国内で合宿を行うことになりました。

記者会見に出席したコーチのリュボヴィ・コロブコさんは、トレーニング施設を失ったり、施設に行くのに使っていた橋が破壊されたりしているウクライナの状況を述べ、「困っているところに手を差し伸べてもらえた。日本の選手とも稽古をできると聞いているので、楽しみにしている」と話しました。

過去に国際大会で優勝経験もあるオレクサンドル・ヴェレシウク選手は「親切な歓迎に感動している。日本での合宿は初めてなので、実り多いものにしたい。選手だけでなく、国が困難な状況だからこそ、国のために頑張りたい」と話していました。

ウクライナ相撲連盟によりますと、ウクライナの相撲の競技人口はおよそ3000人で、国際大会でも上位に進出するなどの実績があるということです。

選手たちはワールドゲームズに向け、6月に大分県宇佐市と愛媛県西予市で、およそ2週間ずつ合宿を行う予定です。

NHK WEB

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220531/k10013651561000.html