前日19日に今夏の参院選東京選挙区(改選数6)に無所属で出馬することを発表したベストセラー「五体不満足」の著者で作家の乙武洋匡氏(46)が20日、東京・新豊洲Brilliaランニングスタジアムで会見を開き、改めて参院選の出馬を報告した。

 義足でゆっくりと歩みを進め、会場に訪れた。同所は、乙武氏がかねて取り組んできた「乙武義足プロジェクト」のトレーニングで活用。自身にとって思い入れの深い場所から「どの政党からも支援を受けない無所属で立候補することを決意しました」と宣言した。

 会見では「(出馬にあたり)松本人志さんに電話をして報告をしました」と告白。16年参院選で自民から出馬する方向だったが、女性問題の影響で見送られたことを振り返りながら、「皆さんの信頼を失った中、私を擁護することで批判を浴びる状況で、松本さんから何度も励ましていただいた」と感謝。「(松本の)“乙武さんは社会に必要な人だと思う”と、その言葉が私の支えになっていた」と声を詰まらせながら語った。

 自身が目指す社会について「キャッチフレーズを“私たちは諦めない”を中心に据えたい」と説明。「障がいを抱えていたり、経済的な状況で社会に選択肢がないばかりに夢を諦めなければならない人がいる。そんな社会状況を打破したい」と思いを語った。

 21日には東京・用賀で最初の街頭演説を行う予定。「私が4歳から16歳まで12年間住んだ町。人間形成に大きく関わった場所で、一番感謝している町。初めてのスタートは用賀にしたい」とした。

スポニチ

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