音楽活動開始わずか1年で「ポカリスエット」新CMに抜てき、新世代アーティストimaseの素顔とは:インタビュー

 岐阜出身の21歳の新世代アーティストのimaseが「Pale Rain」を配信リリースした。音楽活動開始わずか 1 年で、TikTokに投稿したオリジナル曲の総再生回数が11億回を突破しティーンから絶大なる人気を得ている。メジャーデビュー曲「Have a nice day」は Spotify 日本バイラル週間チャートで1位を獲得するなどチャートを席巻。 4月2日に配信された「Pale Rain」は2022年春の健康飲料「ポカリスエット」新CM“羽はいらない”篇主題歌に起用。音楽活動開始わずか1年、メジャーデビュー間も無くでの大抜擢となった。今作はラッパー/プロデューサーPUNPEEとゲーム『UNDERTALE』の開発者で作曲家のToby Foxを加えた3組のアーティストの共作。 インタビューでは、音楽を始めた経緯から、現在の心境までimaseの素顔に迫った。【取材=村上順一】

何が今起きてるんだ?

「Pale Rain」ジャケ写

――imaseさんの楽曲がTikTokでバズりましたが、今のこの状況をどのように受け止めていますか。

 全然現実味がないです。1年前を振り返るとまだオリジナル曲も作っていなかったですし、「何が今起きてるんだ? 夢なのかな」と思うこともいまだにあります。

――お名前にはどういう意味が込められているのですか。

 本名です。もうローマ字でいいやみたいな(笑)。こんなことになるとは思ってもいなかったので、特に深い意味もないんです。

――けっこう珍しい苗字なのでは?

 そうですね。全国でも2000人くらいしかいないみたいで、僕も地元でしか同じ苗字の人には会ったことがないです。

――音楽経験は?

 僕は3人姉弟の末っ子で、18歳離れている姉がピアノの先生をしていましたが、特に教えてもらったこともなくて、自分は学校の授業で鍵盤ハーモニカを習っていたくらいの経験値です。

――末っ子ということは可愛がられたのでは?

 そうですね(笑)。でも、姉とはけっこう歳が離れているので、喧嘩になっても負けてしまう。それで悔しいという、反骨精神みたいなものは養われました。

――あまり音楽経験がない中で機材を揃えて始めるわけですが、最初は大変だったのでは?

 そんなに多くの機材を所有しているわけではなくて、徐々に揃えていったので大丈夫でした。マイクも去年はUSBで繋ぐ簡易的なものだったのですが、今年に入ってからオーディオインターフェース(PCに録音するための機材)を購入して、グレードアップしていきました。

――楽曲を作るようになったきっかけは?

 もともと好奇心は強い方で、なんでもやってみるようなタイプなんです。友達がギターを始めて、僕もやってみたいなと思ってアコギの初心者セットをネットで購入しました。そのあとTiKTokでオリジナル曲を投稿されている方を観て、「僕も曲を作りたい」と思ったのが最初でした。その中でも和ぬかさんの「寄り酔い」は印象的でした。確か和ぬかさんは一番最初に投稿した動画がバズったんですけど、一発目からバズるなんて「そんなことがあるんだ」、と僕の中で衝撃がありました。

4/29(金) 18:12配信
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6425181
https://i.imgur.com/d6tIadP.jpg