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藤井貴彦アナ 遭難事故の船長就任巡り社長の説明に疑問「センスという言葉を使うこと自体が間違い」

 日本テレビの藤井貴彦アナウンサー(50)が28日、キャスターを務める同局系「news every.」(月~金曜後3・50)に生出演し、知床半島沖で起きた観光船の遭難事故を受けて開かれた運航会社社長の会見に言及した。

 乗客乗員26人が乗った観光船「KAZU 1(カズワン)」は24日に消息を絶ち、これまでに11人の死亡が確認されている。海上保安庁関係者によると、この日の捜索で新たに3人が発見された。

 27日には運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長が会見を開き、出航の判断や無線アンテナ、衛星携帯電話の故障など、さまざまな安全上の不備を露呈した。藤井アナは「安全管理を徹底した上での事故であれば、このようなとらえ方はされていなかったと思います」とコメント。「徹底されていないからこそ、人災なのではないか?人災なのであれば、ああいう会見の態度にならないんじゃないかという違和感が皆さんの中にあると考えます」と厳しく指摘した。

 舵を取った豊田徳幸船長は、通常4年のところを2年目で船長に就任したが、昨年は座礁事故を起こし、行政指導を受けていた。早期抜てきの理由を、桂田社長は「ベテラン船長が(豊田船長を)すばらしいセンスがあると言っていた」と、抽象的な言葉で説明した。

 これに藤井アナは「センスというのは潜在能力というイメージを多く含む言葉です」と説明。「センスがある人がその後、花開くのであって、万に一つのミスがあってはいけない運航において、センスという言葉を使うこと自体が間違っていると言わざるを得ません」と断じた。

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