4/24(日) 12:58配信
デイリースポーツ

 「総合格闘技・ベラトール279」(23日、ハワイ)

 RIZINバンタム級王者の堀口恭司(31)=アメリカン・トップチーム=が、優勝賞金100万ドル(約1億2800万円)がかかるトーナメントである同級ワールドグランプリの初戦でベラトール同級2位のパトリック・ミックス(28)=米国=に0−3の判定負けで敗退となった。

 堀口は21年12月にベラトール同級王者セルジオ・ペティス(米国)に挑戦して左の裏拳一撃で衝撃的な逆転KO負けを喫して以来の再起戦。相手のミックスは堀口を15センチ上回る180センチの長身。レスリング出身で組み技を得意とし、MMAでは15勝1敗、1KOと11の一本勝ちを記録している。

 初回、堀口はいきなりピンチを迎える。スタンディングで手足の長いミックスに素早く組み付かれ、背後からチョークで捕らえられたかに見えたが、何とか脱出。堀口は相手を金網に押しつけて抵抗するが、タコのように絡みつく相手の手足をほどけず、グラウンドに移行しても防戦一方のままでこの回を終えた。

 2回、堀口は初回の流れを反省してか、俊敏なフットワークを生かして距離を取りながらローキックを放つなどして攻撃。速い出入りから右フック、ワンツーをヒットさせるが、懐の深いミックスを攻めあぐね、決定的な場面は作れなかった。

 3回も堀口は距離を取って打撃を繰り出していったが、中盤にさしかかったところでミックスにタックルからテークダウンを許してしまう。再び堀口は背後に回られ、タコのように手足を絡みつけるミックスの攻めを耐える展開が続いた。しかし終盤、堀口は体をうまく体を入れ替え、上に乗って反撃したところでこの回が終了した。

 4回はスタンディングの攻防に終始。堀口は飛び込んでの左フック、カーフキックなどで攻め込み、ミックスに目立った攻撃を許さなかった。

 そして最終5回。堀口は前に出てワンツーなどを繰り出すが、またもミックスに組み付かれしまう。スタンディングで背後から手足をからめられ、さらにグラウンドへ持ち込まれたが、堀口は上に乗って反撃。だが、今度はミックスに上に乗られてしまい、またも背後に回られて耐える展開が続き、脱出したところで試合終了。堀口は3者とも47−48の1点差で涙を飲んだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/842468fdb68ff2f689202188b05ecb5e5abb7e84