7月からドイツ1部シュツットガルトの下部組織である21歳以下のチームに加入する、U−21(21歳以下)日本代表DFチェイス・アンリ(18)が8日、福島県郡山市の尚志高校で記者会見し、「世界一のセンターバック(CB)になり、欧州チャンピオンズ・リーグで優勝するのが目標」と抱負を語った。

 昨秋に2週間の練習参加を行った際に「技術的な部分が足りない。ここに来ればもっとうまくなれると思った」とシュツットガルト入りを決断した理由を説明。シュツットガルトに所属する日本代表MF遠藤航やDF伊藤洋輝から「すぐに(欧州に)来た方がいい」と勧められたという。高校卒業直後の欧州挑戦に「ビックリして実感がわかない。ここまで来られると思わなかった」と率直な思いを述べた。

 イングランド・プレミアリーグのリバプールに所属するオランダ代表DFファン・ダイクを憧れの選手に挙げ「万能なセンターバックで足も速くてビルドアップもできる。全てがそろっている。自分もそういう選手になりたい」と夢を描いた。

 神奈川県横須賀市出身。米国人の父と日本人の母を持ち、3歳で米国へ移住。日本に戻った中学1年から本格的にサッカーを始めた。188センチ、80キロの体格を誇る大型センターバックで複数のJクラブも獲得に乗り出していた逸材。2024年パリ五輪世代での活躍も期待される。1月の日本代表候補合宿ではトレーニングパートナーとして帯同。3月にはU−21日本代表として23歳以下の国際親善大会ドバイ・カップに参加し、優勝を果たした。シュツットガルトには日本代表MF遠藤航やDF伊藤洋輝が所属している。

 会見にはシュツットガルトのスベン・ミスリンタートSDもオンラインで参加。「アンリに来てもらえてうれしい。クラブには日本人選手が2人がいるので、日本から選手を迎えることに慣れている。アンリも活躍できればいいと思う」と語った。

 ◆チェイス・アンリ(Chase Anrie)2004年3月24日、神奈川県横須賀市出身。元軍人の米国人の父と日本人の母を持ち、幼少期を米国で過ごす。帰国した中学時代に本格的にサッカーを始め、FC湘南ジュニアユースから尚志高に入学。20年U−17(17歳以下)日本代表。21年10月にはU−22日本代表に飛び級で選出され、U−23アジア杯予選に出場した。188センチ、80キロ。利き足は右。

ディリースポーツ 4/8(金) 16:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/e5270c54b2ef0bf0aede3f82c5815c4c02de054e

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