ロシア・サッカー連合(FUR)が国際サッカー連盟(FIFA)およびポーランド、スウェーデン、チェコの各国サッカー協会に対して行っていた異議申し立てを撤回した。スポーツ仲裁裁判所(CAS)が5日、明らかにした。

FIFAと欧州サッカー連盟(UEFA)は、ウクライナへ侵攻したロシアの代表チームとすべてのクラブチームに対し、主催試合への参加を無期限で禁止した。

ロシア代表は3月24日に22年ワールドカップ(W杯)カタール大会欧州予選プレーオフB組準決勝のポーランド戦を戦う予定だったがプレーオフから除外されることになり、異議申し立てを行っていた。

ロシアとポーランドの試合は、ポーランドの不戦勝となり、B組代表決定戦でポーランドがスウェーデンを破って本大会出場を決めた。

ロシアは先月、異議申し立てについての公聴会が開かれている間は処分を一時凍結するようにCASに対して求めたが、CASがこれを却下。その時点でロシアのW杯出場の望みは事実上ついえた。

今回、異議申し立てを撤回したことで、手続き上もW杯出場の可能性は完全に消滅した。

ロシアのウクライナ侵攻を受け、ポーランド、スウェーデン、チェコなど数カ国がロシアとは試合をしないことを表明していた。


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