4/2(土) 5:15配信
東スポWeb

左からワリエワ、トルソワ(東スポWeb)

 フィンランドのフィギュアスケート元欧州女王が、カミラ・ワリエワらロシアの10代選手について不幸だ≠ニ評し、ロシアフィギュア界で物議を醸している。

 2009年の欧州選手権覇者ラウラ・レピストさん(33)は、フィンランドメディア「イルタ・サノマット」に北京五輪女子に出場したワリエワ、アレクサンドラ・トルソワ、アンナ・シェルバコワの10代ロシア選手について感想を述べた。

「一番ショックだったのは、スポーツの楽しさがまったく感じられなかったことです。ワリエワがあのプレッシャーで壊れてしまうのも無理はない」と言及。ドーピング違反が発覚し、異様なムードの中で苦しんだワリエワや、試合後に泣き叫んだトルソワらの様子を踏まえ、問題点を次のように語った。

「スポーツは、喜びや興奮、感動を呼び起こすもの。しかし彼女たちは幼少期を失い、すべてを犠牲にして五輪に臨んだ。その結果、誰も幸せになれず、誰もが泣き、誰もが壊れてしまった。それが、私たちのスポーツが女性アスリートに与えるべきものなのでしょうか?」

 少女たちが幸せになれないロシアの育成システムに苦言を呈した形だ。このもっともな発言がロシアで伝えられると、重鎮たちが即座に反応。名将タチアナ・タラソワ氏はロシア「RIAノーボスチ」に「私たちの女の子たちは幸せです。それはプログラムを見ればわかる」と反論。同じくコーチのアレクサンドル・ズーリン氏はロシア「スポーツ」に「ロシアの少女のことを話さなければ、誰もレピストのことを知らない。自分の宣伝のために語ったのだろう」と反撃した。

 フィギュアスケート界は相変わらず揺れている。

https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/r/iwiz-amd/20220402-04102094-tospoweb-000-2-view.jpg
https://news.yahoo.co.jp/articles/84485d84a04fea01230ac243cef5101e87f89437