3/28(月) 5:15配信
東スポWeb

初回、適時二塁打を放つ坂本(東スポWeb)

 いくら何でも打ちすぎた? 巨人は27日の中日戦(東京ドーム)に延長10回5―7で逆転負け。開幕3連勝を逃したものの2勝1敗で勝ち越しスタートとなった。今季初黒星も朗報は左脇腹痛で開幕戦を欠場したキャプテン坂本勇人内野手(33)の復帰。「2番・遊撃」で出場すると初回に適時二塁打を放つなど、4打数4安打1打点の大爆発を見せた。いきなり全力運転を見せたキャプテンの姿は、OBやライバル球団に思わぬ疑問≠浮かび上がらせた。

【写真】巨人・坂本 表情も“全快”!?

 ケガの影響をまったく感じさせなかった。「左内腹斜筋筋損傷」により開幕戦から2日遅れでグラウンドに戻ってきた主役が攻守で躍動した。

 初回無死三塁で竜先発・柳から左翼線に先制の適時二塁打を放った。プロデビューのドラフト3位右腕・赤星を早速援護し、右こぶしを突き上げた。

 こうなったら止まらない。第2、3打席でも左前打を放つと、7回の第4打席で右中間へ二塁打と4の4。代走が告げられた背番号6に3万3750人の観衆から、復帰祝いの大きな拍手が送られた。

 遊撃守備でも軽快な動きとスローイングを披露。復帰戦を終えた坂本は「チームは負けてしまいましたが、1年間長いシーズンが始まるので良い雰囲気で戦って、その中心でいられるように頑張ります」と前を向いた。

 試合前練習中に患部の左脇腹をさすり、状態を確認した原監督も「まあまあいいスタートをきったと思いますね」と、主将復帰を喜んだ。

 もっともあまりの元気ぶりは思わぬ方向に飛び火。この日、CS放送「日テレジータス」で解説を務めた球団OB村田真一氏(58)は安打を量産する坂本の姿に「ケガしてたのかな?」と、思わずつぶやいた。

 動向を注視するライバル球団も「普通は脇腹のケガは完治するまでは、トレーニングを再開できない。それから二軍戦に出場し、試合勘を取り戻してから一軍に復帰と時間がかかるものなんだけど…」と、その回復ぶりに苦笑いだった。

 もちろん実際はケガをしていないのに、14年連続で出場していた開幕戦を欠場するはずもない。21日の楽天とのオープン戦(東京ドーム)の試合前練習中に負傷したが、早めに治療に専念することで順調に回復。1週間ぶりの実戦でも試合勘は衰えていなかったことが、そんな臆測を呼んだようだ。

 周囲がザワつくのも、それだけ坂本が絶好調である証拠とも言える。開幕3連勝こそ逃したが、キャプテンの早期合流はV奪還を狙う巨人にこれ以上ない追い風となりそうだ。

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