3月20日、年度末の中途半端な時期ではあるものの、川島明(43)の新番組がスタートした。日本テレビの「サンデーPUSHスポーツ」(日曜午後4時55分・関東ローカル)というスポーツ番組である。川島と言えば、“運動神経悪い芸人”として有名で、当人もこのオファーには戸惑ったようだ。もちろん日テレには、ある狙いがあっての起用なんだとか。

有料チャンネルの躍進
「上田さんは、日テレでは週末の『Going!  Sports & News』のMCを10年以上にわたって務めていますし、オリンピックキャスターの経験もある。先日の北京五輪の閉会直後にも、メダリストたちを集めた『THE LEGEND』というスポーツ特番も任されていました」

 そんな上田を切って、なぜ川島に? 

「上田さんに限らず、これまで日テレはスポーツ番組に、スポーツを愛するジャニーズタレントや芸人たちをキャスティングしてきました。昔から日テレはプロ野球を多く放送していましたし、正月の箱根駅伝や高校サッカーなど、真面目にスポーツ中継をしてきました。しかし、今やサッカーW杯など国際試合を除き、地上波でのスポーツ中継は視聴率が取れなくなってきました。そこで新しい番組は、スポーツに詳しい人のためではなく、スポーツを知らない人に見てもらえる番組へと大きく舵を切ったのです」

 とはいえ、スポーツ好きは離れる可能性もあるのでは? 

「そうせざるを得なくなったのには、有料スポーツチャンネルDAZNの躍進が影響しています。スポーツ好きにとっては、下手な実況やアナウンサーの進行など不要で、純粋にスポーツを楽しみたいのです。そのために、わざわざ有料チャンネルに加入するわけです。プロ野球好きなら日テレジータスやWOWOW、欧州サッカーやテニス、モータースポーツなどはDAZNを契約する人が増えています」

 そこで敢えて運動神経悪い芸人を起用したのだ。

「川島さんは自らが仕切ってトークを回すというよりも、ゲストに自由に喋ってもらうスタイルです。MCを務めている『ラヴィット!』(TBS)も最初はどうなることかと思われましたが、回を重ねるうちに視聴者に受け入れられ、安住紳一郎アナの『THE TIME,』と肩を並べつつある。彼のMCスタイルが買われての、今回のオファーとなったようです」

 初回を見る限り、スポーツよりもバラエティ要素が強いようにも感じられる。

「これまでありそうでなかったスポーツ番組と言っていいでしょう。もしこの番組が高視聴率を獲得した場合は、上田さんの『Going!  Sports & News』も川島さんにスイッチするかもしれませんね」

ディリー新潮 3/27(日) 11:31
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