【AFP=時事】欧州サッカー連盟(UEFA)は23日、ウクライナへの侵攻を理由に国際大会への出場停止処分を科されているロシアが、2028年と2032年に行われる欧州選手権(UEFA Euro)の開催地に立候補していると明かした。

 2028年大会に向けてはロシアやトルコが招致に動いており、イングランドとアイルランドも共催を目指している。また、ロシアとトルコは2032年大会の開催地にも名乗りを上げており、こちらは他にイタリアが立候補している。

 両大会の招致をめぐっては、立候補の意向を示す期限が同日までとなっていた。開催地は来年9月に発表される。

 2018年に行われたW杯(2018 World Cup)の開催地となったロシアは、新型コロナウイルスの影響で1年の延期を強いられ、欧州各地で分散開催となった昨年の欧州選手権(UEFA Euro 2020)でもサンクトペテルブルク(St. Petersburg)が会場の一つに選ばれた。

 サンクトペテルブルクでは今年5月に欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)決勝も予定されていたが、ロシアによる侵攻を受けて会場は変更された。

 国際サッカー連盟(FIFA)とUEFAから、国際大会への出場を「当面の間」停止されたロシアは、今年のW杯カタール大会(2022 World Cup)予選からも除外されている。

 UEFAの広報担当者は、ロシアサッカー連合(RFS)自体は締め出されていないと指摘しつつも、「RFSによる意向の表明」を受け、UEFAは4月と5月に予定されている会議で「法的・事実的状況を見直す」つもりだと述べた。【翻訳編集】 AFPBB News

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