サッカー・日本代表合宿(23日、シドニー)国際連盟(FIFA)ランキング23位の日本は24日午後8時10分(日本時間同6時10分)から、W杯アジア最終予選B組第9戦で同37位のオーストラリアと対戦する。勝てば7大会連続7度目の本大会出場が決まる大一番に向け、この日は試合会場で最終調整した。離脱者が多数出ている相手は先発メンバーの陣容が不透明で、森保一監督(53)は警戒心を強めた。

【写真】大一番に向け最終調整する日本代表

W杯出場が懸かる大一番を控えているのに、相手の姿がはっきりと見えてこない。森保監督は公式会見で、困惑の色を浮かべた。

「相手のキーマンにけが人などがあって、どういうメンバーか分からない。予想しづらい」

日本もエースFW大迫(神戸)ら主力級に不参加が相次いだが、相手のオーストラリアはそれを上回る。アーノルド監督自ら新型コロナウイルスの陽性反応を示すと、17日のメンバー発表後も負傷などで4人が参加を辞退。ムーイ、ロギッチら中盤の要は不在となり、昨年10月の日本戦の先発メンバーから少なくとも5人は入れ替わる。

相手の主力が欠場となれば日本にとって朗報とも言えるが、監督は「レギュラー陣が大幅に欠ける中、ハングリーさでパワーを出すことも考えられる」と落とし穴を警戒する。大雨が心配された24日の天気予報も、午前は小降りに変わった。試合が始まる午後8時過ぎのピッチ状態は不透明となり、相手はパスを回してくるのか、ロングボールを放り込んでくるのか分からない。「どう出てきてもいいように、対応力、修正力を持つ必要がある」とあらゆる事態を想定する。

「W杯は選手、スタッフ全てにとっての目標であり、夢」と力を込める森保監督。勝てばW杯出場が決まり、引き分けでも大きく前進。負ければ一転、予選突破が危うくなる。天下分け目のシドニー決戦で、慎重かつ大胆に、采配を振る。

サンスポ 3/24(木) 5:00
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