3/14(月) 3:00配信 サンケイスポーツ
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【ロサンゼルス12日(日本時間13日)】広島からポスティングシステムでメジャー移籍を目指している鈴木誠也外野手(27)がパドレスの本拠地ペトコ・パーク(サンディエゴ)を訪れ、球団幹部と面談を行ったことが分かった。パドレスは移籍先の最有力候補。新天地の選定は最終局面を迎えた。

太陽光がさんさんと降り注ぐ米カリフォルニア州サンディエゴ。鈴木誠は週末でにぎわう街並みを通り抜け、パドレスの本拠地ペトコ・パークに入った。

そして移籍先の最有力候補、パ軍の球団幹部と面談。昨年11月に行った面談はオンラインだったが、現地を訪れ、顔を合わせて会話したことに大きな意味がある。球場や街を視察したことで、交渉が大詰めとなっていることをうかがわせた。

難航していた大リーグの新労使協定は10日(日本時間11日)に合意し、4月7日(同8日)に162試合制でシーズン開幕を迎えることが決定。フリーエージェントとなった選手の移籍交渉も再開された。

広島で通算182本塁打を放ち、東京五輪で日本代表の4番打者を務めた鈴木誠の人気は高く、契約交渉が凍結されるロックアウトに突入する昨年12月以前、パ軍やカブス、ドジャース、ジャイアンツなど8球団とオンラインで面談に臨んだ。鈴木誠の代理人を務めるワッサーマンのジョエル・ウルフ氏(51)は2月、本紙の取材に「彼にはリサーチや、情報を得る時間がたくさんできました。彼はとても多くを学び、準備万端です」と明かしていた。

鈴木誠は今月10日(同11日)に自身のツイッターとインスタグラムを更新し、ロサンゼルスで練習を続ける様子を投稿した。慌ただしいスケジュールの中で移籍先を熟考し、本命であるパ軍のホームタウンを訪問。11日(同12日)には、パ軍所属でウルフ氏を代理人とするダルビッシュ有投手(35)と初対面を果たしていた。

大リーグでの実績はないが、4年総額6000万ドル(約70億円)規模の大型契約になる可能性がある。パ軍の外野手でメジャー40人枠に入っているのは3人だけで、定位置を狙える状況だ。野球人生の重要な局面を迎えた27歳。ついに決断を下す。

■サンディエゴ・パドレス

1969年の球団拡張時に誕生。ナ・リーグ西地区。84年に初の地区優勝とリーグ優勝を果たした。日本選手は現在、ダルビッシュ有が在籍。過去には大塚晶則、井口資仁、牧田和久も所属した。昨季は79勝83敗、勝率.488で地区3位。リーグ優勝2度、世界一はない。ボブ・メルビン監督。本拠地はペトコ・パーク。

■鈴木 誠也(すずき・せいや)

1994(平成6)年8月18日生まれ、27歳。東京都出身。二松学舎大付高から2013年ドラフト2位で広島入団。16年に29本塁打を放つなどブレークし、25年ぶりのリーグ優勝に貢献。18年までリーグ3連覇を果たした。19年と21年には首位打者と最高出塁率を獲得。ベストナイン6度、ゴールデングラブ賞5度。17年WBC、19年プレミア12、21年東京五輪日本代表。181センチ、98キロ。右投げ右打ち。既婚。昨季年俸3億1000万円。