3/10(木) 6:30配信 朝日新聞デジタル
https://news.yahoo.co.jp/articles/c6949b1994db886f368eecb0491da1a40bb4a336

 日本中学校体育連盟(中体連)は2023年度から全国中学校体育大会(全中)について、学校単位だけでなく、民間のクラブや団体としても出場できるよう、参加要件を緩和する方針を決めた。4日の理事会で承認され、9日に各都道府県に通知された。スポーツ庁が少子化や教員の負担軽減への対策から、部活動を総合型スポーツクラブなどへ移行すべく議論している中で、中体連は要件の緩和を求められていた。

 全中は現在、中体連に加盟する学校単位での参加を原則としており、出場選手は部活に所属していることが前提になる。だが、少子化が進むなか、野球やサッカーなどの団体競技を中心に、一つの学校では大会出場に十分な人数が集まらず、複数校で合同チームを組むケースが増えている。

 中体連によると、今回の変更で、サッカーJリーグなどプロクラブの下部組織や町クラブが、全中に出場できるようになる。部活とクラブの二重登録の取り扱い、試合の公平性を維持するための具体的な要件などは6月までに提示する予定だ。都道府県や市町村によっては、試験的に来秋の新人戦から、部活以外のチームが参加する可能性があるという。

 担当者は「時代の流れのなかで門戸を開く必要があるとの認識で一致した。実際にどれほどのクラブが出場を希望するかふたをあけてみないと分からないが、準備を進めていきたい」と話した。