3/1(火) 9:39配信
デイリースポーツ
 
 ヤンキースの主将として活躍し、殿堂入りしているデレク・ジーター氏(47)が2月28日(日本時間3月1日)、声明を出し、マーリンズの最高経営責任者(CEO)を辞任すると発表した。

 ジーター氏は95年から14年まで16シーズンにわたってヤンキース一筋でプレーし、5度のワールドシリーズの貢献。現役引退後は実業家に転身し、17年オフのマーリンズ買収の際には共同オーナーに加わり、広報役を担った。

 ジーター氏は声明で「球団の将来に対する展望がここまで私が進めてきたものと違った。今が新しいシーズンの前に退くにはちょうど良いタイミングです」とつづり、球団づくりの方向性の違いを理由に挙げた。500万ドル(約5億7500万円)と言われている年俸を放棄し、自身が所有する4%の株も手放し、チームから完全に離れることを宣言した。

 フロリダ州マイアミを拠点とするマーリンズは小規模マーケット&低年俸球団として知られている。その一方で他球団から分配金を得ながら意図的に補強にお金をかけず、総年俸を抑えているとの批判も受けている。

 現在、米大リーグ機構(MLB)と選手会は新たな労使協定を巡る交渉が難航。最低保証年俸や課徴金などで双方に大きな隔たりがあり、昨年12月からオーナー側が球団施設を封鎖するロックアウトに入っており、すでにオープン戦が延期されている。球界が揺れるなか、ジーター氏の突然の辞任発表は大きな波紋を広げている。

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