サッカー日本代表・森保一監督(53)が約2週間の欧州視察を終えて25日、オンライン会見を行った。

「本来なら全員に会いたかった」と13人を視察。そのうちの1人が2019年6月以来、代表招集のない香川真司(32)=シントトロイデン=だった。森保監督は「すごくいい顔をしていた」と笑顔で話した。

香川は18年ロシアW杯後、ドイツ1部ドルトムントから構想外となってからは逆風続き。翌年1月にトルコ1部ベシクタシュへ移籍。同年夏にはスペイン2部サラゴサに移籍したが、わずか1年で契約を解除された。古巣のJ1・C大阪が何度もオファーを出したが、これにNO。

4カ月の浪人¥態が続き、昨年1月ギリシャ1部のPAOKと1年半契約を結んだが、これも12月に双方の合意で解除。今年1月に日本企業「DMM.com」がオーナーのベルギー1部シントトロイデンと契約した。

香川は移籍会見で「2年間代表には絡んでいないですけど、思いは非常に強いですし、今年はW杯イヤー。つねに目指している場所ではあります」とコメント。そしてコロナ禍の中、森保監督はわざわざベルギーまで足を運んだ。森保監督は「代表のことよりも近況を話しただけ」と説明した。

開幕したJリーグではFWの仲川輝人(29)=横浜M、上田綺世(23)=鹿島=が絶好調だが、海外組を重視する森保ジャパン。3月のW杯予選の天王山で香川が電撃復帰するのは簡単ではないものの、通じ合うものがあったのは事実のようだ。 (編集委員・久保武司) 

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