『FIA』(国際自動車連盟)及び『F1』は25日、今シーズンのロシアGPについて、開催不可の結論に至ったと公表している。

先日よりロシア軍がウクライナに軍事侵攻を行っており、ウクライナ全土で民間人を含めて甚大な被害が出ている。
この動きを受け、『F1』は次のような声明を発表した。

「F1世界選手権は人々を団結させ、人々を結びつけるというビジョンを持って世界を転戦します。我々は現在ウクライナで
起こっていることに深い悲しみとショックを受けており、迅速かつ平和的な解決を望んでいる」

「24日の夕方、F1と各チームはあるべき方向性について協議し、すべての関係者が現在の状況ではロシアGPの開催が
不可能であるという結論に至った」

ロシアの軍事行動については元王者のセバスチャン・ベッテルが「ロシアには行かない。ロシアでF1レースは
開催されるべきではない」と公言するなど、ドライバーやチーム関係者からもロシアを糾弾するコメントが出ていた。

今季、ロシアGPは第17戦にセットされ、9月23日〜25日に行われる予定となっていた。ロシアGP開催断念により
『F1』は、異なる地でのレース代替開催を模索している模様。一部報道では2020年から2シーズン続いて開催された
トルコGPが、今季も復活するのではないかとの見方もある。

同日、欧州サッカー連盟はUEFAチャンピオンズリーグ決勝の舞台をロシア・サンクトペテルブルクからフランス・パリに
変更したと発表したばかりだが、F1も同様の判断へと至った形に。

ロシアの軍事侵攻による混迷はスポーツ界に暗い影を落としている状況となるが、今後F1のカレンダーがどう変更されるのか、
引き続き動向が注目されるところだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/2c16f5d0b43ee2c83548b6dac223784d5ae4c70