北京五輪フィギュアスケート男子4位の元世界王者・羽生結弦(27=ANA)のある行動≠ェ大会後も波紋を広げている。

 羽生はエキシビション(20日)に向けた前日の公式練習後、リンクの穴を埋める整氷作業に飛び入り参加。バケツに入った雪を手に取り、リンクの穴を埋める作業を熱心に行った。スタッフやボランティアと一緒に写真に収まる光景に、中国国内で称賛の声が上がっていた。

 しかし、一部ではひねくれた見方をする意見も伴った。羽生はショートプログラム(SP)で冒頭の4回転サルコーが1回転になる痛恨のジャンプ失敗。試合後に他のスケータのトレース(滑った跡)にハマったことを明かしており、これらの経緯を整氷参加と結び付けてSNSでは「わざとらしい」「あざとい」と揶揄(やゆ)する人があとを絶たない。

 この状況に日本国内のリンクで整氷作業を行うベテランの高橋二男氏(84)は「彼が手伝うのは初めてではないです。アイスショーでもやってくれたことがあります」と証言。その上で「自然な行動だと思いますよ」と話した。

 裏方スタッフの間で羽生の気配りは有名だ。高橋氏は「彼は朝の練習でリンクに入る時、必ずリンクサイドにいる我々にあいさつしてくれる。頭を下げるだけではなく『ありがとうございます』としっかり声に出すんです」といい、今回の行動も素直に感謝の気持ちを表しただけと主張した。

 一方、SP終了後に穴の場所を確認した行動も是非が問われているが、高橋氏は「別に嫌味があってやったわけじゃないでしょう。彼はそんなことをする人ではない」と指摘。さらに今回の「穴」について「ちょっと日本より整氷員の人数が少なく感じたけど、あの場所は整氷員が見落とすとは考えづらい。やはり6分間練習か直前の2選手による傷でしょう。仕方のないことです」と改めてプロの見解を示した。

東スポ 2/23(水) 12:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/8cd68c5035cfba9e7dd7bfa8dea2a5332f1c2df3

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