0001爆笑ゴリラ ★
2022/02/18(金) 05:38:00.57ID:CAP_USER9東スポWeb
万波に打撃指導する新庄監督(東スポWeb)
【柏原純一「烈眼」】新庄ビッグボス率いる日本ハムのキャンプを見させてもらった。気になったのは打線の軸となりそうな選手がいないことだ。
昨年、中田翔や西川遥輝、大田泰示ら一時代を築いたメンバーが抜けたこともあるが、レギュラーは28歳の近藤健介ぐらい。新時代を託された新庄監督にとっては「チームの顔」となる選手の育成も任期中の大きな責務となる。
そんな中で楽しみな存在なのが、高卒3年目の野村佑希だ。打撃練習や特打を見ていても、ひと皮むけた感がある。昨年99試合の出場で7本塁打、37打点と頭角を現した21歳は「今季、やってもらわなければ困る」選手の一人だろう。
とはいえ、長丁場のペナントレースを考えるともう一枚£キ打を打てる人材が必要だ。野村が期待通りに中軸に定着しても、敵のマークを分散させる意味で、間違えてはいけない要注意打者が近藤以外にもいたほうがいい。
正直なところ、現時点で適任者は不在だが、長期的視野に立てば化けたらとんでもない打者になる原石はいる。高卒4年目の万波中正だ。
192センチ、97キロのバネのある体から、捉えた打球は出色モノ。打球の速さはメジャーリーガーと比べても遜色なく、覚醒すればおそらくメジャーも放ってはおかないほどポテンシャルの高い右の外野手だ。
ただ、どうにも確率が悪すぎる。目の覚めるような当たりを連発したかと思えば、翌日はその姿がウソのような凡打の山。次の目には再び火の出るような当たりを繰り出し、どれが本当の姿なのか見分けがつかないほどスイングもバラバラだった。
これはタイミングの取り方が一定でない証拠でもある。いい打球を飛ばすときはリラックスした構えでバットのしなりを効かせたスイングができているが、悪いときは上体のみでバットを操作するような手打ちになる。担当の金子コーチも、そこは把握しているのだろう。彼とだけは、打撃練習を終えると必ずマンツーマンで身ぶり手ぶりを交えてコミュニケーションを取っていた。
この選手を起用し続づけるのは勇気がいる。仮に1年使い続けたら100三振は超えるだろう。野村も昨年は394打席で99三振。まだまだ発展途上にあることを考えたら、2人で年間300三振を喫しても不思議ではない。
だからこそ、新庄監督には1997年の阪神を思い出してほしい。同年に中軸を担った桧山進次郎(150)と新庄剛志(120)の2人で270三振。一方で桧山が当時の自己最多となる23本塁打82打点を記録し、新庄も20本塁打68打点の数字を残した。チームは5位に終わったが、選手の将来を考えれば悪いことばかりではなかった。それまで打率2割2分とか2割3分をうろうろしていた2人は、一発長打の魅力を秘めたまま、最低でも2割6分以上の打率を見込める選手へと成長してくれた。
次代の主力を育てるには時間と我慢は必要だ。監督になった今だからこそ自らの経験を踏まえ、1年かけて将来を見据えた種まきに専念するのも悪くない。
https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/r/iwiz-amd/20220218-04006568-tospoweb-000-1-view.jpg
https://news.yahoo.co.jp/articles/008731bc61ff44ab9c214f99961eed851c465250