セルティックで怒涛の活躍を見せるMF旗手怜央、FW前田大然、古橋亨梧。この3人にアジアのライバルは驚いているかもしれない。彼らがまだ日本代表で主力になっていないからだ。

近年の日本の育成に注目したのは、オーストラリア『Optus Sport』』だ。

オーストラリアと日本は現在行われているアジア最終予選でも同組で、3月にはオーストラリアのホームで日本戦が行われる。オーストラリア側から見ると、セルティックで活躍する3人が日本代表の主力になっていないのは驚きかもしれない。

日本も今回のアジア最終予選では苦戦を強いられており、それは現在グループ3位になっているオーストラリアも同じだ。しかし、同メディアは選手層の厚みでは大きな差があると日本の育成を称える。

ベンチどころか、代表にすら入れない海外組まで出てきた

これは指揮官のスタイルによっても変わってくるが、今の日本ではPSVで活躍するMF堂安律、世界から注目されてきたマジョルカMF久保建英、ベルギーのロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズで優勝争いに絡むFW三笘薫といった面々も代表ではポジションを確保しきれていない。

右サイドではヘンクの伊東純也が主力で、2列目にはリヴァプール所属の南野拓実もいる。以前より海外組は増えており、欧州で活躍しているのに代表に入れないなんてことも珍しくなくなってきた。ポルティモネンセで復調の兆しを見せるFW中島翔哉、ドイツのアルミニア・ビーレフェルトで活躍を続けるFW奥川雅也といった選手もそうだ。

同メディアが注目しているのは、J3まで整備してきた日本のサッカー環境だ。クラブの数を増やすことでチャンスをもらえる選手も増え、10代の頃はエリートではなかった選手たちにも這い上がれる可能性が生まれる。旗手、三笘は大学サッカーを経てJリーグに入った選手でもあり、大学からプロへのルートがある点も大きい。

オーストラリアの場合は1部リーグとなるAリーグがまだ12クラブしか存在せず、昇降格のシステムもない。サッカー熱にも違いはあるのだろうが、日本の方が幅広い視点から育成できているのは明らかだろう。同メディアも育成の基礎の部分においては日本から学ぶべき点があると指摘している。

海外で活躍できる日本人選手が増えているのは事実で、これは育成の効果と言えよう。特に最近は旗手や前田の活躍で代表メンバーの選択肢が増えてきており、この選手層はアジアのライバル国から見ると羨ましいものなのだろう。

2/15(火) 23:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/beb5bc1480ee7aa646eac1bef0a14035b0cf321d