セルティックを今季の躍進に導いているアンジェ・ポステコグルー監督だが、当初はJリーグからやって来たオーストラリア人指揮官に疑問符がつけられていた。その経緯は、サッカー界の歴史の一部となった名将を想起させたようだ。

 アイルランド『BUZZ』は、「夏に就任したとき、セルティックのファンには動揺が広がった。アンジェとは誰だ?ギリシャの名を持つオーストラリア人?日本サッカーで仕事していた?」と、クラブが選んだときのポステコグルーは無名だったと回想。同じく日本サッカー界から欧州に渡り、世界のトップで長年活躍した指導者になぞらえた。

「1996年10月、日本の(名古屋)グランパスから引き抜かれ、アーセン・ヴェンゲルがアーセナルの監督になったときも、多くの人が首を傾げた。ロンドンのある新聞が見出しで『アーセン、誰?』としたのは有名だ。アーセナルの選手たちも手放しで歓迎していたわけじゃない。だが、ヴェンゲルはアーセナルにとって最高の、そしてイングランド・サッカー界にとって有数の存在となった」
 

 同メディアは「ポステコグルーの道のりを絶賛するには少し早いが、彼の速くてエキサイティングなサッカーはすでに多くのファンを魅了した」と続けている。

「掘り出し物を見つける眼力も持ち、日本サッカーに関する知識は大きな強みになっているようだ。昨夏にキョウゴ・フルハシを、1月にダイゼン・マエダ、ヨウスケ・イデグチ、レオ・ハタテを獲得した」

 セルティックはすでにリーグカップで優勝し、スコティッシュ・カップでも勝ち残っている。リーグ戦では首位だ。BUZZは「セルティックはすでにトロフィーを獲得し、さらに2つのトロフィーを追っている」と締めくくった。

「再びファンの足取りは活力に満ちており、もう誰も『アンジェって誰?』と聞くことはない」

 欧州の舞台でも、セルティックはヨーロッパカンファレンスリーグに臨む。ポステコグルー率いるグラスゴーの名門は、日本人選手たちとともに、さらなる戴冠を目指す。

サッカーダイジェスト 2/12(土) 17:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/7063536c50ccd52f5fa4f7e4e732da98eaf5804a

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