2/10(木) 6:15配信
東スポWeb

世界王者も太鼓判の平野(ロイター)

 北京五輪スノーボード男子ハーフパイプで悲願の金メダルを狙う平野歩夢(23=TOKIOインカラミ)に世界王者も太鼓判だ。

 五輪2大会連続銀メダルの平野は、9日の予選からエンジン全開だった。1回目で圧巻のパフォーマンスを披露すると、2回目にはダブルコーク1440からキャブダブルコーク1440と4回転のコンボ(連続技)に成功。93・25点の全体1位で11日の決勝に進出した。

 1年延期となった昨年夏の東京五輪ではスケートボード代表で出場し、北京五輪までの期間はわずか半年。ただでさえ、ハードルが高い二刀流≠フ挑戦がさらに困難を極めた。だが、日本代表の治部忠重コーチが「ブランクって何だったんだろうなと。これまで培ってきたベースがすごい高い選手だと感じた」と話すように、しっかり雪上に適応してきた。

 2009年世界選手権金メダルで現代表コーチの青野令氏は、平野歩について「チャレンジ精神が本人を強くさせているんじゃないんですかね。久々に戻ってきても衰えが見えないですもんね。何なら成長しちゃってますもん」と分析する。

 東京五輪を経て心身ともに成長したのは間違いないが、青野氏は平野歩の鉄のハート≠ノ注目。「(東京五輪は)自分自身にプレッシャーを与えてからのスタートだったと思うんで、そういう部分でメンタル的には強いかもしれないですね。何かあったときに動じない気持ちというのは(他の選手に比べて)歩夢のほうがあるかもしれないですね」。一発勝負の大舞台でも、本来の実力を発揮できると見ているわけだ。

 平野歩は昨年12月に斜め軸に縦3回転、横4回転の大技「トリプルコーク1440」に成功した。先月のXゲームでも決めるなど極めつつあるが「前回よりもみんながレベルアップしている」と、さらに新技%鞄を予告。表彰台の頂点へ迷いはなさそうだ。

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