ABEMA Prime
2022/02/03 10:00

 先週、ディズニーランド・パリが発表した、パンツ姿のミニーマウス。衣装デザインを担当したイギリスの有名ファッションデザイナーのステラ・マッカートニー氏は「新しい世代にとっての進歩と活躍のシンボル」となることを望んでいると説明しているが、国内外では様々な議論が繰り広げられている。

 こうしたジェンダーや表現に関わる問題をめぐり、これまでも「本当に議論したいと思う。こっちの思いも聞いて、あっちの思いも聞く、そういう場所がほしいなと思う」と話していたロンドンブーツ1号2号の田村淳。

 1日の『ABEMA Prime』でも、「いつも感想を求められるが、僕は一方的な意見を言いたいわけではなく、とにかく自分の考えを変えるつもりで話を聞きたい。でも、フェミニズムの方々がどういう考え方で意見を発しているのか、僕の所までは届いてこないし、刀を鞘から抜いた状態で現場に現れるので、まず納めましょうやっていう思いもある」と話す。
 番組のレギュラーメンバーからも、様々な意見が出された。

 慶應義塾大学の若新雄純特任准教授は、「まず、番組の台本に“分断”という言葉が入っているが、どこに分断が生まれているのか、あるいは、何を分断と見ているのか。物事にいろいろな“反応”があるのは当然のことだし、そのこと自体を分断とは呼ばないはずだ。違った反応を分断と呼んでいたら、世界は分断だらけだ。だから正反対の意見がぶつかり合っていることをだけをもって“分断”とは言わない方が良い」と指摘する。

 その上で「僕たちは同じ時代に生きてはいるが、価値観も年齢・世代も違うし、何が正しいのかについて急いで結論を求めすぎると、ろくなことにはならない。時間の経過の中で淘汰されていく意見もあれば、じわじわ変わっていく議論もあるはずなのに、“古すぎる”とすぐに言ってしまうことが対立を煽っているような気がする。
もちろん、死ぬまで価値観が変わらない人もいるだろうが、大切なのは、いつでも、どんな意見でも、安心して言えるという状況を保つことだ。それによって、落ち着くところに落ち着いていくような気はする。
それなのに、一部の活動家やインテリの人たちが急ぎすぎな部分がある。もちろん、困っている人がいて、そんなに悠長なことを言っていられないこともあるのは分かるが…」と話した。

 また、ジャーナリストの佐々木俊尚氏は「分断があるのは別にいいじゃない、それは価値観の多様化だよね、という話で、問題は、一つの価値観に染めるのかどうかということだ。
例えば選択的夫婦別姓が導入された瞬間、夫婦同姓を選ぶやつはけしからん、みたいな意見が必ず出てくると思う。僕はミニーマウスがパンツを履くのも“萌え絵”もOKだし、不快なものを許容するのが多様性だと思うので、距離を置けばいいじゃないかという立場だ。
ところが、どうしても一つの価値観に染めなければ気が済まない人たちがいて、そういう人たちが“多様化”と言うのはダブルスタンダードなのではないかと思っている」との見方を示す。
     ===== 後略 =====
全文は下記URLで
https://times.abema.tv/articles/-/10013451