日本代表の森保一監督(53)がカタールW杯アジア最終予選サウジアラビア戦の快勝から一夜明けた2日に取材に応じ、予定の取材時間を大幅に上回る100分近い大熱弁を展開した。

 天王山を制した指揮官は、快勝の興奮からは「昨日は寝ていない。横にはなったけど、試合終わってホテルに帰ってきて食事を取って、オマーン―オーストラリア戦を見て、シャワーを浴びて(午前)4時すぎくらいに寝ようと思ったけど、なんか眠れなくて朝に…」と徹夜≠オたことを明かした。

 しかし、この日の取材対応では疲れた様子を見せるどころか逆にエンジン全開。広報担当者は当初、取材時間は最大でも60分と設定していたが、時間を過ぎても森保監督のほうから「みなさんがよければ私はいい」と広報担当者の制止を振り切って質問に熱い口調で答え続けた。

 これまでの戦いぶりや戦術、W杯出場権がかかる次戦のオーストラリア戦など様々な点に答えたが、ひときわ熱を増したのが選手起用だ。

メンバーを固定する傾向があると指摘されると「みなさんの主観で変えてないとか言われることがあるけど、(東京)五輪の時もそうだった。日本は(メンバーを)変えていない、選手起用していないと。でも実際は日本は結構変えていて。我々より上のチームは変えてなくてと主観で言われて、それが全部広がってというのはある。できたら、いろんな他と比較するものと比べた上で、それが正しいかどうか、その時々で批判していただけるとうれしい」。メンバーを柔軟に起用していることを強調して真っ向から反論した。

 そうした点なども踏まえてサウジアラビア戦を振り返り「日本の選手層の厚みを増すことができた。いい選手がたくさんいるということを見て感じてもらえればいい」と選手層の底上げに成功しているとした。

 熱血漢の一面を全開にした森保監督。いよいよW杯出場に王手をかけ、指揮官もノッてきた。


東スポ 2022年02月02日 19時33分 https://www.tokyo-sports.co.jp/soccer/japan/3969251/?amp

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