1/14(金) 22:48配信
東スポWeb

 北京五輪開幕が3週間後に迫る中、複数のオリンピック委員会(NOC)が情報漏えい≠警戒している。

 オランダ・オリンピック委員会は、中国のスパイ活動の懸念があるとして、選手らに携帯電話やパソコンなどの電子機器を持ち込まないよう求めている。オランダ紙「フォルクスクラント」が伝えたもので、個人情報を保護するため、未使用の機器を準備するという。

 また、ベルギー公共放送「VRT」によると、同国オリンピック委員会(BOIC)は選手個人のスマートフォンなどは自宅に残すことを推奨しているという。BOIC関係者は「われわれはリスク分析を行い、外務省と北京のベルギー大使館と協議した結果、結論は注意が必要だということ。アスリートにはリスクを認識してほしい」とコメント。同局は「オランダのオリンピックチームも同様のアドバイスを受けている」とも報じた。

 これだけはない。英国オリンピック委員会(BOA)も中国政府のスパイを恐れ、大会中に選手、スタッフに電話を提供する予定。英高級紙「ガーディアン」によれば、BOA広報担当者は「個人的なデバイスを持っていくかどうか、自分で選択できるように実践的なアドバイスを行った」。持ち込みを禁止しているわけではないものの、将来的に活動を追跡する目的でスパイウェアをインストールする可能性があることを警戒しているという。

 こうした動きは複数の海外メディアが反応。一方、五輪専門サイト「インサイド・ザ・ゲームズ」は、BOAがアドバイスを行ったことを伝えた記事で「中国は大量監視プログラムを運営し、市民は常に政府によって監視されている。また、中国政府は長い間、中国人以外の居住者が入国する際に秘密の監視を行っていると非難されてきた」と指摘した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/cd250d783fc1ab7c8fd6ee58d0c0878bcd5b22ee