0001征夷大将軍 ★
2021/12/24(金) 08:07:51.37ID:CAP_USER9名門復活で箱根連覇を目指す
昨季、駒沢大は13年ぶりに箱根を制し、学生駅伝2冠を達成、名門復活をアピールした。今季も全日本大学駅伝を連覇するなど、総合力で頭ひとつ抜けていると評判だ。
チームの中心は5月の日本選手権1万mでともに27分台をマークし、それぞれ日本人学生歴代2、3位に入る好記録を残した田澤廉(3年)と鈴木芽吹(2年)だ。駒澤大学スポーツ新聞「コマスポ」の陸上班からはこんな声が聞こえてくる。
「田澤選手という絶対エースがいるのが強みです。ただ、全日本と出雲をケガで欠場した鈴木選手が箱根で戻って来られるかどうか」(黒岩美彩紀記者・3年)
カギを握るのは2年生だ。
「花尾恭輔選手は、駅伝での好走が続いていて、アンカーを務めた全日本でも青学大に競り勝つ勝負強さが光った。安定感はいちばん」(小野美早紀記者・3年)
序盤に出遅れた全日本では安原太陽(2年)の5人抜きが勢いをつけた。駒が揃えば、大本命に間違いない。
予選会をぶっちぎりでトップ通過
全日本で3位に入った昨季は、箱根ではまさかの11位でシード権を逃した明治大学。今季は予選会からの出直しとなったが、その予選会で明治大は2位の中央大に4分以上の大差をつけるトップ通過を果たした。主軸は1万m28分15秒以内の記録を持つ鈴木聖人と手嶋杏丞(共に4年)だ。
「シード権が最低目標。そのためには全員が頑張るのは当たり前ですけど、鈴木選手と手嶋選手の爆発が不可欠。そこを層の厚い3年生が支えられれば、表彰台のチャンスもある」(金内英大/明大スポーツ競走部担当記者・3年)
「序盤の1、2区がとくに重要です。今回は主将の鈴木選手、副主将の手嶋選手が走りそうなので、エース格の2人でうまく滑り出せれば勢いに乗れると思います。ただ、そこでコケるようだと前回大会の再来の可能性も(笑)」(入野祐太/明大スポーツ競走部担当記者・3年)
古豪が目指す11年ぶりの頂点
早稲田大は2010年度に当時史上3校目の学生駅伝3冠を達成した。以来三大駅伝の優勝はないが、今季は11年ぶりに頂点に立ってもおかしくない顔ぶれが揃った。優勝を目標にした出雲、全日本ではいずれも6位に終わったが、箱根で巻き返しを狙う。
中谷雄飛、太田直希(共に4年)、井川龍人(3年)と、同一大学から1万m27分台の選手が3人同時に出たことで話題になったが、注目選手は彼らだけではない。
「千明龍之佑選手(4年)、鈴木創士選手(3年)、菖蒲敦司選手(2年)も力がありますし、1年生の石塚陽士選手も出雲で区間賞デビューするなど頼もしいです。三大駅伝で早稲田のルーキーが区間賞を取ったのは大迫傑さん以来。主将の千明選手は、秋の駅伝はケガで欠場していただけに箱根で復帰すれば戦力として大きいし、チームの士気も大いに上がるはずです」(早稲田スポーツの競走チーフ布村果暖記者・3年)
強豪校復活は主力の状態次第
2020年の箱根で10位に沈み、2009年の初優勝から続けてきた総合3位以内が途切れた東洋大だが、前回は3位に返り咲いた。今季は出雲で3位に入ったが、全日本では10位と大きく順位を落とした。
箱根に向けては、2年連続で5区山登りで区間1、3位の走りを見せてきた宮下隼人(4年)、前回1年生ながら”花の2区”を走った松山和希(2年)ら、エース格の選手の調子が上がっていないのが気になる。だが、スポーツ東洋「スポトウ」陸上競技チーフの水越里奈記者(3年)は、「箱根では力を発揮してくれるはず」と期待を込める。
「全日本のときにテーピングで足を固めていた宮下選手の状態は気になります。一方でルーキーの石田洸介選手や6区の山下りでの走りが予想される九嶋恵舜選手(2年)など、調子を上げている選手もいる。強気な走りが東洋の駅伝、どんな状態でも、とくにこだわっている往路優勝は狙っているはずです」
上位を虎視眈々と狙うダークホース
前回17位と苦しんだ法政大は、予選会を6位で通過し、7年連続での箱根本選出場を決めた。上位に加わる予想はほぼないが、前回の創価大(往路優勝、総合2位)がそうだったように、スポーツ法政新聞会の大井涼平記者(2年)は「贔屓目ですが、上位を狙える力はあります」と力を込める。
(以下リンク先で)
取材・文/栗原正夫
※週刊ポスト12.24 2022年1月1・7日号
https://www.news-postseven.com/archives/20211224_1715581.html?DETAIL