※2021/12/20 18:59 サンスポ

得票数が記された書類を受け取って視線を落とした瞬間に、身内≠フことながら「何をふざけているんだ」と怒りが湧き上がってきた。ベストナインのセ・リーグ外野手部門で、今季41試合の出場(スタメン7試合中、6試合が外野)にとどまり、打率・174、2本塁打、6打点だった阪神・陽川尚将内野手(30)に「1票」が入っていたのは、記者にとってもショックな出来事だった。

「もしかして自分が操作ミスをしたんじゃないか⁈」と不安になり、思わず自分の投票内容を確認した。記者が選んでいのは外野手3人で「近本(阪神)、鈴木誠(広島)、佐野(DeNA)」だった。

実際に初のベストナインに輝いた近本は、正直に言って背中を押したい気持ちもあった。陽川も近本に負けず劣らずイイヤツで、もちろん今季の成績にとどまるような器ではないことは分かっているが、今季ここでベストナインに名前を入れてしまうのは、誰より陽川に対して失礼なことだ。

新聞、通信、放送各社で5年以上プロ野球を担当している記者に投票権がある以上、投票したのは、自分もどこかですれ違ったことがある人なのかもしれない。だが「身内」と表現するのもはばかられるほど、軽蔑したい。

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