「お金を稼ぐために中国やUAEに行こうとはしない」

先月に清水エスパルスとの契約を双方合意の上で解除したロティーナ監督が、母国スペインのメディア『deia』のインタビューで日本のサッカーについて語った。

 現在64歳の指揮官は、2017年にJ2の東京ヴェルディの監督に就任し、その東京Vで2シーズン、セレッソ大阪で2シーズンを指揮。今季から清水を率いたが、残留争いを強いられ、4試合を残してその職を離れている。

 インタビューの中で、Jリーグについて問われると、「技術的にとても優れた選手はがいるが、競争力は劣る」と答え、こう続けている。

「それが、彼らがヨーロッパに来たい理由だ。お金を稼ぐために中国やUAEに行こうとはしない。選手として成長できるので、ヨーロッパに来たいんだ」


 また、日本の選手の特長については、「とても洗練されている」と話し、こんなエピソードを明かしている。

「ある時、サッカースクールの練習を見に行ったら、8歳か9歳ぐらいの子供が、毎日1時間、テニスボールを足でコントロールをしていたよ。1時間か1時間半のトレーニングを継続しても疲れたとは言わないし、週に2回も休んだら、干されてしまう(笑)」

 日本人の国民性にも触れた指揮官は、「欠点は?」と問われると、「日本ではミスで罰せられはしないが、ヒンシュクを買う。それが、彼ら何事にも膨大な分析をする理由だ」とし、ミスを恐れてトライしない姿勢を挙げた。

「私は選手たちに、1対1を求めるようにした。それから、ゴールキーパーは、失敗しないように前に出ようとしなかった。だから、「失敗しなければならない」と言った。リスクを冒さなければ、もちろん失敗はしない。しかし、そんなのは間違っている。彼らはそれを理解していないんだ」

 日本で5年に渡って指揮を執った指揮官らしい見立てと言えるかもしれない。

サッカーダイジェスト 12/20(月) 19:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb85cd71890568b7589a0a2ee7a014e61c450cc8

写真
https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/r/iwiz-amd/20211220-00102736-sdigestw-000-5-view.jpg?pri=l&;w=640&h=510&exp=10800