デイリー 12/14(火) 20:45

 「ボクシング・WBA・IBF統一バンタム級タイトルマッチ」(14日、両国国技館)

 統一王者の井上尚弥(28)=大橋=が、挑戦者のIBF同級5位アラン・ディパエン(30)=タイ=に8回TKO勝ち。戦績を22勝(19KO)無敗とし、自身の持つ世界戦連続勝利の日本記録を17に伸ばした。

 2年ぶり日本での世界戦で強さを見せつけた。1回は相手の様子をうかがうように静かな立ち上がり。だが、時折繰り出す攻撃で相手との距離、タイミングを図った。3回には足を使って揺さぶり、ボディーで相手を後退させた。

 4回以降、井上の攻勢に挑戦者が何とかしのぐ展開。井上は8回は素早いコンビネーションから左フックでダウンを奪うと、さらに攻勢を仕掛け、最後はレフェリーが試合を止めた。

 戦前、「ここは危なげなくいつも通り勝つだけ」と語っていた。言葉通り、12勝中11KOを誇り「俺はモンスターハンター」と豪語していたディパエンを退けた。

 4団体統一を目標とする井上は来春に王座統一戦が計画されている。「力の差を見せつけて来年初のビッグマッチに向かいたい」と話していたが、無敵の王者はまたも世界に衝撃を与えた。

 戦績は井上が22勝無敗、ディパエンが12勝3敗となった。

 井上は「予想を下回る試合。すみませんでした。ディパエン選手がタフで根性を感じたので、こういう試合展開になった。これ効いているのか?おれパンチないのかなと感じるくらいタフでした」と相手を称えた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/435eb113682018f7a9d5a92e74b5410f2d98e724
 3回 アラン・ディパエン(左)にパンチを出す井上尚弥=東京・両国国技館(撮影・堀内翔)
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