12/14(火) 5:15配信
東スポWeb

「世界を代表する投手になりたい」と言い放った阪神・森木大智(東スポWeb)

 即戦力となっても不思議ではない。阪神のドラフト1位・森木大智投手(18=高知高)が13日の新入団発表に臨み、背番号20の真新しいユニホーム姿で理想の投手にエンゼルス・大谷翔平を挙げ「世界を代表する投手になりたい」と大風呂敷を広げた。恩師によれば「世界一の投手」は決して夢物語ではなく、そのための準備も着々と進んでいるという。

 前日12日には80点が平均数値の体力測定で、森木は昨年のドラ1・佐藤輝明の100を超えの101点をマーク。高校生では出色の高い身体能力を披露した。中学時代から軟式で150キロを投げ「スーパー中学生」として名をはせ、硬球に変わった高校時代は最速154キロを計測。速球派としてプロ注目の存在ではあったが、恩師の高知高・浜口佳久監督は「今はもうスピードガンの数字にこだわりは置いてないと思います」と証言する。

 最後の夏以降、プロ入りを見据えた森木が投球時に持ち込んだのが、ボールの回転数や回転軸などを測定する弾道測定機器「ラプソード」。プロ球界でも多くのチームが使用するアイテムで、森木は直球の球質改善に取り組んでいたという。浜口監督が明かす。

「森木は数字上の速さだけでは、プロの世界で通用しないことをすでに理解しているのでしょう。今、こだわっているのが回転数ですね。いかに質のいい真っすぐを投げられるか。本人も回転軸とか、軌道とか、投げるたびにチェックして1球1球、縫い目にかける指の位置にまでこだわってやっています」

 当初は毎分2300前後だった回転数が、見る見る上がり、最近では常時2300後半、時には2400を超えることもあるという。ある球団のスカウトが計測した昨年のドラ1位投手の入団直前の平均回転数は伊藤大海(日本ハム)が2400、栗林良吏(広島)が2450、早川隆久(楽天)が2455。森木はすでに今年活躍した大学・社会人出身の即戦力新人に匹敵するボールを投げているというわけだ。

「森木はそもそも誰かをマネて良くなりたいというより、もっているものを自分で考えてより良くしたいと考えるタイプ。そこらへんの研究熱心さは、プロの世界でもほかの子にはないものを持っているのではないかと思います」(浜口監督)

 球団の方針で当面は二軍でじっくり鍛えることになる見込みだが、しゃべりもパフォーマンスも高校生離れした森木に限っては、早い段階で頭角を現すかもしれない。

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