自動車のウォッシャー液は走行中に使ってはいけない……? 
そんな問題提起がタレントの梅宮アンナ(49)からなされ、物議を醸している。

 梅宮は12月2日、車を走行中に“被害”にあったとして、
〈前の車に、走りながらウォッシャー液を出されてワイパーやられて、それも、2回も。私の車は、そのしぶきを浴びた〉とInstagramで報告した。

〈走りながらフロントガラスを綺麗にする行為〉を〈絶対にやっては、イケナイ行為〉としたうえで、〈止まっている時、周りに誰もいない時にやるべき事なのに。。〉
〈自分さえ良ければいいって人が目立つな。。最近は。。相手を思いやれない人。本当に嫌です〉とつづった梅宮に対し、ネット上では異論が噴出した。

「不快に思う人もいるのかもだが、『絶対やってはイケナイ』というのは違和感がある」「高級車に飛沫が飛んだだけでしょ。
止まった時に拭ければ一番いいと思いますけど、その時の状況によっては走行中にしなきゃいけない時だってある」
「走行中に鳥フンや虫が当たり視界が悪くなった場合、急停止は危険なのでウォッシャー液使うでしょ」
「水たまりの雨水が対向車に跳ね上がるぐらいの田舎者の私には許容範囲だと思います」などの書き込みが見られた。

すると梅宮も再びInstagramで〈違反じゃないから問題ないと 怒る方がおかしいと〉〈視界優先だから、安全第一なんだから、
走行中に、フロントガラスが汚れたら、ウォッシャー液は、周り関係なく当たり前の行為だ!!と、わたし。。怒られる始末に〉と批判があったと報告し、
〈読んでいて、なんだか悲しくなるモノが多かった 他人に思いやる気持ちより、自分の心配。。自己中心的。傍若無人な人。目立った〉と反論する。

これに対しても「共感してくれる人がいなかったからといって、それを『傍若無人』『自分の意見が絶対』と決めつける行為こそ、自己中心的でしょう」
といった意見が上がるなど収拾がつかなくなり、梅宮はInstagramの当該エントリーを削除している。

走行中にウォッシャーでフロントガラスをきれいにするのは「絶対にやってはいけない行為」なのだろうか? 

自動車教習所の教官の経験を活かし、YouTubeで運転のノウハウなどの解説動画を配信している“教習所YouTuber”アルバカ氏は

「周囲の確認はするべき」とした上で、「走行中にウォッシャー液を使ってワイパーをかけるのは、“視界を良好に保つため”であれば本来の使い方」だと答えてくれた。

「フロントガラスが汚れたら、ウォッシャーとワイパーで視界を良好に保つのは全く問題ありません。
万が一、それで他車に危害を及ぼすまでに至った場合は、『他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない』とする道路交通法70条に抵触する可能性もなくはないとは思います」(アルバカ氏)

とはいえ、アルバカ氏がこのニュースを聞いて真っ先に浮かんだのは「車間距離が近かったのではないか」ということ。

アルバカ氏は指摘する。

「車間距離を空けていればそもそも前の車のウォッシャーがかかるなんてことはあり得ません。
ご自分で思っている以上に近かったのではないでしょうか。運転する方で、きちんと車間距離を認識できていない方はたくさんいます。

私も企業の研修でお話ししたりするのですが、皆さん『そんなに空けるの?』という反応をされます。自分の認識と実際の距離にズレがあるんですね。
一般的に、車間距離は【時速マイナス15】メートルと言われています。時速50キロで走っていたなら、35メートルです。高速道路の場合は【時速】そのままのメートルとなります」

混雑時を除き、前の車が通過した3〜4秒後に自車が通過する程度の距離を空けて走らなければいけないのだ。アルバカ氏は続ける。

「自動車の運転にはひとりひとり癖があり、いろんな人がいます。大切なのは運転中も周りのことを考え思いやりを持って行動することなんです。
ついつい自分が正しいと思ってしまいがちなんですが、どんな人にも癖はある。車そのものに対する考え方にも同じことが言えます。
車を移動手段と捉える人もいれば、とても綺麗にしている人もいる。梅宮さんはとても車を大切にしている方なのかもしれませんね」

運転空間は外界と遮断されているため、パブリックスペースと比べプライベート感が増し意識や言動が荒くなりやすいとよく言われている。ドライバーは、心にも車間にも余裕を持って運転を。

https://news.yahoo.co.jp/articles/098a429293fb884220b3af36d1e6124707fb1eed

教習所YouTuberアルバカ
https://www.youtube.com/c/arubaka_k