2021年12月3日
まいじつエンタ

『ONE PIECE』ゾロの“親友”はルフィ!? とある発言を巡って大混乱

『ONE PIECE』のゾロには、小さな頃から共に剣術を学んだ幼馴染の少女・くいながいる。ゾロの人生を大きく変えるきっかけとなった重要人物だが、最近の読者にはその存在が忘れられつつあるようだ。


※『ONE PIECE』最新話の内容に触れています

くいなの影が薄れていることがわかったのは、第1033話『霜月コウ三郎』ラストシーンでのこと。刀を構えるゾロに対し、キングが「王にでもなる気か?」と問いかける。ゾロは、ルフィと交わした「世界一の剣豪」になる約束を思い出しながら、「船長と…親友との約束があんだ」と答えていた。

しかし、この「親友」が指す相手をめぐって、誤解が生じている様子。SNS上に投稿された感想を見ると、《ゾロにとってルフィは親友なんよな》《ルフィのこと親友って呼ぶの…初めてじゃね?》《ルフィのこと親友って言ってるのアツすぎて泣く》《ゾロが言ってた親友ってサンジのことやん?》《「船長=ルフィ」で「親友=サンジ」って思うと、やっぱりゾロにとってもサンジはそう言える存在なんだなとしみじみ》など、多くの読者がルフィやサンジと解釈しているようだ。

ゾロの「親友」呼びは過去に何度も…

しかし実際に「親友」が指しているのは、くいなのことだろう。シモツキ村で幼い頃のゾロと切磋琢磨した、親友であり好敵手ともいえる相手だ。くいなも剣豪になることを夢見ていたが、不慮の事故で死亡。ゾロは彼女の分までその夢を背負い、「世界一の大剣豪」になることを決意していた。

この過去を踏まえれば、ゾロが言う「親友との約束」がくいなとの約束であることは明らかだろう。実際、ゾロがくいなを「親友」と呼んだのは今回が初めてではなく、第50話『己々が路』や第100話『伝説は始まった』などでも、同じような表現が見られる。

だが、当のくいなは新たなエピソードなどが描かれることもなく、ほとんど出番がない状態。読者から忘れられてしまうのも仕方がないのかもしれない。意味深なくいなのソックリさんである海軍大佐・たしぎも登場しているが、「パンクハザード編」で登場して以降は本編で目立った活躍はない。

幸か不幸か、第1033話の扉絵には計ったようにたしぎが登場している。これを見て、読者の頭にくいなの姿が少しでもよぎると良いのだが…。

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