11/24(水) 13:05配信
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寺地拳四朗

 プロボクシング前WBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(29=BMB)が24日、東京都内で会見し、現役続行を表明した。寺地は9月22日に地元・京都で行われた9度目の防衛戦で矢吹正道(29=緑)に10回TKOで敗れ、王座から陥落。自身は去就を明らかにしていなかったが、陣営は矢吹と来年の春に再戦することで合意している。

 寺地は奈良朱雀高から関西大を経て14年8月に父・永氏が会長を務めるBMBジムから久プロデビュー。15年12月に日本ライトフライ級王座、16年8月には東洋太平洋同級王座を獲得した。17年5月にWBC世界同級王座を獲得すると、防衛を重ね、矢吹戦は9度目の防衛戦だったが、8月25日に新型コロナウイルス感染が判明。当初9月10日に予定されていた試合は同22日に延期された。

 矢吹との試合では9回に右目上を負傷。直前にバッティングがあったが、レフェリーにヒッティング(矢吹の有効なパンチ)による負傷と判断されたため、被弾覚悟の打ち合いに出て矢吹をダウン寸前まで追い詰めたが、10回に失速し、TKO負けを喫した。

 寺地陣営は10月5日付で試合の裁定について日本ボクシングコミッション(JBC)などに意見書を送付。「故意のバッティングではないか」と訴えたが、JBC側は「故意に基づいて行われたと認定することはできない」と認めず、試合の裁定についても「現場における判断は不合理とまでは認められない」という回答だったため、JBCへの不信感を強めていた。

 一方でWBCからの再戦指令もあり、矢吹陣営とは来春の再戦で合意したことを今月15日の会見で発表した。具体的な時期や会場は未定という。

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