上白石萌歌(adieu)が、TOKYO FMのレギュラー番組に出演。オススメの映画音楽を紹介しました。
(TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK! GIRLS LOCKS!」11月18日(木)放送分)

上白石:映画って、映像はもちろんですけど音楽もすごく素敵なんですよね。そのシーンをいかに魅力的にみせるかとか、音楽って映画のなかで魔法的な存在だから選び抜かれているものが多いなと思います。そこで今日は、私がみんなに聴いてほしい“映画音楽”を紹介していこうと思います! オススメしたい曲は本当に沢山あるんですけど、今回は厳選してなんとか3曲に絞りました!

◆フェイ・ウォン「夢中人」(映画『恋する惑星』主題歌)

上白石:これは1994年公開(日本公開は1995年)の香港映画で、夢見る女の子のラブストーリーです。香港の街の湿度の高い感じとか人の生活がむき出しになってる感じが伝わるので、自分もその地に降り立った気持ちになれてすごく好きな映画です。映像もすごく面白いんですけど、劇中で流れる音楽が全部素敵なんです。キャッチーだし、音楽を聴いたら映画のシーンがたくさんMVみたいによぎるので、虜になった映画の1つです。ちょっと昔の映画ですけど観てみてください!

◆「シャイニングのテーマ」(映画『シャイニング』より)

上白石:(曲を聴きながら)こんな時間に、こんな曲を流してごめんね……(笑)。(『シャイニング』は)ホラー映画なんだけど、私は元々ホラーがあまり得意じゃなかったの。突発的にビックリさせてきたりとか、悪夢を見そうなぐらい憑りつかれちゃうんじゃないかって思ったりしてたから……。でも、たまたま映画館で特別上映されていたのを観に行って、「なんて面白いんだ!」って感動しちゃったんです。

ホラー映画って……音楽とか光とか撮り方で、こんなにも人を惹きつけよう、ビックリさせようと、いろんな技術を駆使して“怖い”を作るのが本当にすごいなと思います。この音楽も、目を閉じて聴いているだけで恐ろしいじゃん……!

私はこの曲を、なぜか仕事の現場に向かうときとかに聴くんですよ! 「よしっ! 今日も行くぞ! 挑むぞっ!」って……(笑)。自分の足を地に着かせるというか、そういう効果がある気がしててオススメです。身が引き締まる感じがしません? 戦う前みたいな……だからスゴいお気に入りです。もうちょっとホラー映画を掘って、ホラー映画の音楽についても知っていきたいなと思っています。

◆パーランマウム「リンダリンダ」(映画『リンダ リンダ リンダ』より)

上白石:『リンダ リンダ リンダ』は、私が一番好きな邦画なんです。女子高校生4人で、文化祭でザ・ブルーハーツを披露するためにいろんな日々を送るという映画です。

『リンダ リンダ リンダ』に出てくる1人の女子高生が(ペ・ドゥナさん演じる)韓国の留学生で、その子がボーカルをつとめることになるんですけど。留学生だから周りとなかなか馴染めなかったりとか、日本語の発音が難しかったりするなかで、一生懸命ブルーハーツの曲を練習するんです……なんかもうグッとくるんですよね。

ブルーハーツ先生の曲の言葉ってすごく美しくて、また暴力的で……それを純粋な日本語の発音でその子が発しているのが素敵だし、何回観ても大号泣します。この映画に出会ったのが高校生のときだから、仲のいい友達と「私たちもこんなバンド組みたいよね」って話していたんですけど、それはそれで青春だったな〜と思います。

もしバンドを組んでいる生徒(リスナー)がいたら、ぜひブルーハーツ先生の曲を演奏してほしいなと思います。そしてこの映画も観てみてほしいなと思います!
(※パーランマウムは、劇中で組んだガールズバンドの名前)

上白石:今日は映画に関する楽曲を紹介していきましたけど、みなさんどうでしたか? 多国籍でしたよね!? 耳から新しい文化を取り入れるような感じも、面白かったんじゃないかなと思います!

2021/11/20 17:00TOKYO FM+
https://news.nicovideo.jp/watch/nw10162666?news_ref=50_50
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