11/16(火) 8:00
スポーツ報知

将棋の梶浦宏孝七段が6歳年上女性と「将棋の日」婚
梶浦宏孝七段
 将棋の梶浦宏孝七段(26)が結婚することが15日、分かった。お相手は6歳年上の一般女性で、あす17日の「将棋の日」に婚姻届を提出する。

 一昨期から今期まで史上4人目の竜王戦ランキング戦3期連続優勝(昨期、今期は2期連続で決勝トーナメント4強入り)を果たした若手実力者であり、棋界随一の実直な人柄でファンにも棋界の先輩・後輩にも愛される「カジー」が生涯の伴侶を得た。

 梶浦七段はスポーツ報知の取材に「私事ではありますが、この度ご縁をいただいて結婚することになりました。温かい家庭を築けるよう、精進して参ります」と実直な言葉で男としての誓いを語った。

 棋界関係者によると、お相手の女性は女優・相武紗季似。既に紹介を受けた棋士の間では麗しさが話題になっている。もともと将棋ファンで、現日本将棋連盟会長の佐藤康光九段(52)のドキュメンタリー番組を見て以来、将棋や棋士の世界に興味をもった女性だという。

 出会いは昨年10月末。共通の知人を介した席で意気投合し、連絡を取り合うように。同12月には自然と交際に発展。互いに人柄に惹かれ、今年8月に結婚を誓い合った。

 梶浦七段によると、お相手の女性は出会った当日の夜、気になるあまりインターネットで梶浦七段の記事をチェック。スポーツ報知が昨年8月に報じた「【王手報知】梶浦宏孝六段(注・当時)『大きな経験』頂点知らずの25歳が見た羽生九段の震える右手指先」の特集記事を閲覧した。将棋と向き合う真摯な姿勢を伝える内容に女性は好印象を持ったと後に明かしたとのことだ。結婚を報告すると師匠の鈴木大介九段(47)は我が事以上に喜んでくれたという。

 婚約後、周りの視線も気にせず婚約指輪をして、入籍日に11月17日の「将棋の日」を選ぶ梶浦七段の実直さについて、女性は「本当に誠実で人として信頼できて尊敬できる人です」と周囲に明かしている。

 既に都内で同居して新生活を始めている。世情ゆえに挙式や新婚旅行は未定だが、関係者への報告の席を設ける希望を持っている。

 梶浦七段は「結婚は大きな節目ですが、棋士としては今までと変わらず強くなりたいという思いだけです。家族のために、ではなく自分のために将棋を指すという気持ちは変わりませんが、責任は生まれてくるので、良い追い風になるように頑張りたいです」と誓っている。

 ◆梶浦 宏孝(かじうら・ひろたか)1995年7月6日、東京・新宿区生まれ。26歳。鈴木大介九段門下。父に教わり、5歳で将棋を始める。2008年、奨励会入会。15年、四段(棋士)昇段。19年、竜王戦6組優勝。20年、同5組優勝。21年、同4組優勝。竜王戦ランキング戦3期連続優勝は木村一基九段、永瀬拓矢王座、藤井聡太竜王に次いで史上4人目。今期は、昨年敗れた羽生善治九段に雪辱した。奨励会時代は「正座を崩さない記録係」として知られ「15時間連続正座」の伝説を残す。生まれ育った街・神楽坂と、将棋のみならず世界中のボードゲームを愛する。居飛車党本格派。

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