声も多いが、「それだけ日本代表を愛する人がたくさんいるんだな、と思う。おっさんのパワーを見せつけてやろう、という気持ちも芽生える」と、厳しい声さえも力に変えて戦う。

長友の一問一答は以下の通り。

−オマーン戦に向けて

長友 ベトナム戦に勝ってオマーンに入れたので、雰囲気は非常にいい。前回初戦で負けた悔しさが残っている。絶対にやり返すという強い気持ちでいる。

−9月のオマーン戦は何がダメだったか

長友 まずは気持ちの面の入りだと思う。最終予選は厳しいとみんな分かっていたけど、どっちがこの1試合にかけて強い気持ちでやってきたか、オマーンのほうが勝っていたと思う。僕らも厳し戦いになることは分かっていたけど、どこかで気の緩みがあったんじゃないか。自分たちに足りなかった部分だと思う。

−最近の試合では終盤に交代する場面が多い

長友 森保さんのことはリスペクトしているし、試合に勝つための判断なので、全然問題ない。この間の試合は(左サイドでは)浅野が前に出て雄太(中山)が入った。拓磨(浅野)が幅を取って、雄太が後ろでサポートする役割だったと思う。(交代まで左サイドを組んでいた)僕と南野の関係性とも違ったので、戦術的にも理解している。

−南野が中に入って、長友が上がって、空いたスペースをボランチがカバー。ボランチが食いついた後ろを狙われていた

長友 オーストラリア戦でも(自分が)上がったところを2度、3度くらい使われた場面があったけど、僕が上がったときにボランチ含めてどうスライドするか話し合って修正できていたので、ベトナム戦ではカウンターでビッグチャンスを作られた場面もなかったと思う。チームとして話し合い、オーストラリア戦の課題を修正できた。

−中山と自分の違いは

長友 選手としては全然違うタイプで、僕は幅を取って仕掛けていくタイプ。雄太(中山)はポジショニングをとりながらポゼッションしていて、技術力も高く、彼のプレーを見て僕も学ぶところが多い。雄太とも「こういうときはこうしたほうがいい」と話もできている。もともとボランチやセンターバックをやっていたと思うけど、サイドバックになってもあれだけ早く役割を認識してプレーしているのは、彼のインテリジェンスを物語る部分でもあると思う。35歳だけど、後輩から吸収しようと必死に頑張っています。

−左サイドバックの競争に旗手も加わった

長友 怜央(旗手)も非常にいい選手だなと感じる。みんなうまいですね、若い選手。勢いのある若い選手が出てきて、今回怜央だけじゃなくて、五輪代表の選手たちが入ったことで、代表の中に新しいエネルギーが生まれているし、競争はみんな意識していると思う。ああいう選手が入ってくるのは、僕自身もうれしい。

−世代交代が必要だという声もある。若者に負けていられない気持ちは

長友 ロシアW杯の前から「おっさん、おっさん」と言われていたので、免疫がついているし、おっさんのパワーを見せつけてやろうという気持ちも芽生える。ありがたい環境でやれている。それだけサッカーを、日本代表を愛する人がたくさんいるんだなと思う。若い選手に負けず、自分もより一層のエネルギーで戦いたい。
 
日刊スポーツ 11/14(日) 19:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/3e275d65425d893df0422e5113a59c6d22de48f0

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