0001愛の戦士 ★
2021/11/13(土) 08:48:50.73ID:CAP_USER9今週から秋のGIシリーズが再開。年末のGIホープフルS(12月28日/中山・芝2000m)まで8週連続の開催となる。
その火ぶたをきるのは、牝馬の頂点を決するGIエリザベス女王杯(11月14日/阪神・芝2200m)だ。クロノジェネシス、デアリングタクト、ソダシら複数のGIを勝っている面々は不在ながら、今春のGI大阪杯(4月4日/阪神・芝2000m)を制したレイパパレ(牝4歳)、GI秋華賞(10月17日/阪神・芝2000m)を勝ったアカイトリノムスメ(牝3歳)といったGI馬が参戦。他にも重賞実績豊富なメンバーが顔をそろえ、ハイレベルな争いが期待される。
ところで、エリザベス女王杯と言えば、2009年に3連単で100万円超えの高額配当が生まれたこともあって、"荒れる"イメージがあるが、実際のところはどうなのか。過去10年の成績を振り返ってみると、1番人気は2勝、2着3回、3着2回。比較的安定した結果を残している。
しかし一方で、5番人気以下の伏兵も毎年のように馬券圏内(3着以内)に入っており、3連単ではしばしば好配当が生まれている。となると、イメージどおり、波乱含みの一戦と見ていいだろう。そして今年も、「穴狙いにとっては面白いレース」というのは、日刊スポーツの三嶋毬里衣記者だ。
「昨年こそ、1番人気のラッキーライラックが連覇を達成しましたが、それまでは8年連続で1番人気が敗戦。しかも今年は、上位人気馬それぞれに懸念材料があり、確たる軸馬が不在だからです。
レイパパレは2200mという距離に、アカイトリノムスメは古馬との初対戦という点に不安があります。また、前走でGIIオールカマー(9月26日/中山・芝2200m)を快勝したウインマリリン(牝4歳)も、肘腫(ちょうしゅ)が再発した影響がどう出るか。
さらに今年も、舞台はGI宝塚記念と同じ阪神の内回り芝2200m。直線が平坦な京都と異なり、残り200m付近で急な上り坂が待ち構え、スタミナ、持久力が求められるタフなコースです。有力各馬に心配な点があるとすれば、波乱の決着になっても不思議ではありません」
そこで、三嶋記者が穴馬候補に推奨するのは、ウインキートス(牝4歳)だ。
「前走のオールカマーでは内枠を生かして、好位追走からロスなく回って2着。グローリーヴェイズ(3着)、レイパパレ(4着)といった2頭のGI馬に先着しました。相手は"叩き台"だったかもしれませんが、GIでも好勝負できる力を十分に示したと思います。
この中間も順調そのもの。1週前追い切りでは、大きく離れた僚馬を追走し、最後は外から豪快に突き抜けるド迫力の動きを見せていました。
環境の変化に敏感なタイプゆえ、初の関西圏への輸送が課題となりますが、それさえクリアできれば、初のGIタイトルもグッと近づくのではないでしょうか。父ゴールドシップ譲りの持久力を生かしての、一発を見込んでいます」
三嶋記者はもう1頭、春の「女王決定戦」で波乱の立役者となったランブリングアレー(牝5歳)にも注目する。
「久々だった前走のオールカマーはスムーズさを欠いて7着。最後の伸び脚にも物足りなさを感じました。ただ、先行馬が上位を占める結果で、差しに構えた同馬には向かない展開となり、それも仕方がないことかもしれません。
何より、同馬は2走前のGIヴィクトリアマイル(5月16日/東京・芝1600m)2着という結果が際立っています。勝ったグランアレグリアには4馬身離されたものの、決して適距離ではないなかで2着に食い込んだのは地力の高さゆえでしょう。
遡れば、デビュー2戦目の白菊賞(京都・芝1600m)では、先日の海外GIブリーダーズカップ フィリー&メアターフ(現地時間11月6日/アメリカ・芝2200m)を勝ったラヴズオンリーユーに1馬身4分の3差の2着と奮闘しています。世代のトップ級相手に揉まれてきた経験がここでも生かされるはず。ゴール前で一気に突き抜けるシーンを期待したいですね」
GI馬のレイパパレとアカイトリノムスメという「2強」対決に注目が集まる今年のエリザベス女王杯だが、虎視眈々と栄冠を狙う伏兵馬もズラリ。なかでも、ここに挙げた地力を秘めた2頭があっと言わせる結果をもたらしてもおかしくない。
土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
https://news.yahoo.co.jp/articles/b1997d980b38714250af0a8419557208316a2b1e
エリザベス女王杯での一発が期待されるウインキートス
https://i.imgur.com/9WCooKU.jpg