1988年に結成されたロックバンド「THE YELLOW MONKEY(通称、イエモン)」は、ボーカルの吉井和哉さんを中心として、これまで多くのヒットシングルを発表してきました。ロックをベースとした4人でしか鳴らせないサウンドと、小説を読んでいるような考えさせられる歌詞が人気となっています。

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 今回はイエモンのオリコンシングル売り上げランキングから、上位5曲を解説します。

●BURN
 13枚目のシングルとして発売された「BURN」は、TBS系で放送されたドラマ「職員室」の主題歌に採用されました。イントロから不穏な音色のギターとピアノでメロディーラインを作り、物悲しさを漂わせながらサビに向かうと、開放感溢れるアレンジが広がる不思議な楽曲です。歌詞も含めてどこかラテンの雰囲気を感じられる楽曲で、イエモンでしか作り出せないロックナンバーとなっています。昭和歌謡曲の影響も感じられる作品ですね。

●JAM
 「JAM」は9枚目のシングル「JAM/Tactics」に収録されている楽曲で、イエモン唯一の両A面シングルとなります。世の中の不条理に対しての怒りやむなしさを真正面から描いた歌詞に注目が集まり、イエモンの大ブレイクのきっかけとなりました。特に「外国で飛行機が墜ちました ニュースキャスターは嬉しそうに乗客に日本人はいませんでした」という一節は、聞いた誰もが考えさせられるフレーズ。歌詞は辛辣な内容ながら美しいメロディーとアレンジのギャップも、また心に刺さる一曲です。

●SPARK
 10枚目のシングルとして発売された「SPARK」は、重いテーマだった前作の「JAM」から一転し、明るくもハードなノリで描かれた作品です。イエモンの魅力である楽曲の幅の広さが感じられますね。疾走感に溢れながらも重厚で遊び心のあるアレンジがポイント。メロディーもイエモンの音楽の基盤となるグラムロックをベースとしながら、歌謡曲的なテイストも入る不思議な楽曲となっています。

●LOVE LOVE SHOW
 12枚目のシングルとして発売された「LOVE LOVE SHOW」は、これまでのイエモンにはない真正面から愛を歌ったラブソングで、ライブでも大盛り上がりする一曲です。7枚目のアルバム「PUNCH DRUNKARD」に収録されている同曲は再レコーディングされており、テンポアップしたことでさらにノリがいい楽曲となりました。

●楽園
 11枚目のシングルとして発売された「楽園」は、フジテレビ系で放送されたドラマ「新・木曜の怪談」の主題歌に採用されました。ハードなギターで奏でるロックナンバーで、浮遊感のある不思議な世界観の楽曲となっています。「スプーン一杯分の幸せをわかちあおう」「動脈のハイウェイ」などドラッグを連想させるような歌詞もあり、「楽園」が何を指しているのか気になる歌詞も注目です。

 イエモンのオリコンシングル売り上げランキングからTOP5を紹介しました。あなたが一番好きなシングル曲はどの楽曲でしょうか?

11/7(日) 20:30配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/06c9eb177bb47dcbad0d29ac92ffad64494e37d8?page=1
https://i.imgur.com/DLQDpj0.jpg