米大リーグ選手会は3日(日本時間4日)、フリーエージェント(FA)となった160選手を公表し、日本選手ではパイレーツの筒香嘉智外野手(29)が入った。また、大リーグ公式サイトはこの日、マリナーズの菊池雄星投手(30)が選手側に選択権がある来季の契約1300万ドル(約14億8000万円)を拒否し、FAになると伝えた。

 筒香は19年オフにDeNAからポスティングシステムを使ってレイズと2年1200万ドル(約13億7000万円)で合意。年俸700万ドル(約8億円)だった今季は振るわず、5月にレイズを戦力外にとなり、ドジャースへトレード。新天地でも12試合(先発6試合)で打率・120と結果を残せず、7月にメジャー40人枠から外れ、マイナーでプレーした。しかし、8月のパイレーツ移籍が大きな転機となり、43試合で打率・268、自己最多タイの8本塁打、25打点、長打率・535、OPS・883と復調。来季に向けて好結果を残した。

 パイレーツのチェリントンGMは筒香との契約延長に前向きな姿勢を見せる一方で、来季からナ・リーグでもDH制導入の可能性があることから今オフの筒香の移籍先が注目されている。

 また、大リーグ公式サイトはこの日、マリナーズの菊池が来季年俸1300万ドル(約14億8000万円)の選手オプションを行使しないとチームに伝えたと報道。球団が選択権を持つ4年6600万ドル(約75億2000万円)に関してチームは正式発表していないが、拒否する可能性が高く、FAになることが確実視されている。

 菊池はメジャー3年目の今季、29試合に登板し、7勝9敗、防御率4・41。前半は先発陣の柱として6勝4敗、防御率3・48の成績を残し、オールスター戦にも初選出されたが、球宴後は1勝5敗、防御率5・98。シーズン終了直前に先発ローテーションから外され、ブルペンに配置転換された。4300万ドル(約49億円)の契約が保証されていた3年間の通算成績は70登板、15勝24敗、防御率4・97。365回2/3を投げて326奪三振、143四死球だった。

デイリー

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