10/23(土) 12:45配信 オートスポーツweb
https://news.yahoo.co.jp/articles/bca34ca0901b35527c338d3ca7c842417546ac41

 10月22日、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)とドルナスポーツで構成される『Permanent Bureau(パーマネントビューロー)』は、MotoGP第16戦エミリア・ロマーニャGPの開催地であるミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで、新たな安全規制の更新を定義する目的で会合を開き、4つの分野に関しての規則変更を発表した。

 パーマネントビューローは、IRTA(国際ロードレーシングチーム連盟)、MSMA(モーターサイクルスポーツ製造者協会)やサーキットおよびロードレーシングの関係者が関わっている。

 多くの関係者が協力することにより、可能な限り安全なスポーツを世界規模で実現するために継続的に取り組んでおり、10年以上に渡りライダーたちで構成されるセーフティ委員会と緊密に協力し合い、モーターサイクルレースの安全面に大幅な改善をもたらしている。

 今回も、バイクレースのリスクを可能な限り最小限に抑えることを目的に、4つの分野において安全規制の追加と改善を施行。それにより、各シリーズの最低年齢制限とエントリーリストの人数、ライダーのエキップメント(装備)とコミュニケーションの改善に関する開発のプロジェクトが新たに発表された。

■エントリーリストの人数と年齢制限
 今後のシーズンにおいて、各シリーズのトラック上の競争者数は、次のように制限される。その上、各クラス、シリーズ、チャンピオンシップの年齢制限が施行される。

 年齢制限は、世界的に実施される政策の一部として導入され、すべてのレベルにおいて、FIMが識別可能な違いをもたらすために、国連盟及び大陸連盟によって遵守されることを保証する。

 モーターサイクルレースの各カテゴリーの最低年齢を引き上げることは、キャリアの開始と継続において、すべてのライダーたちにより安全な進路を確保するための決定であり、特定のカテゴリーの年齢制限を引き上げることで、様々な国や大陸間の同等性が高まり、競技が平準化され、各ライダーが世界中の様々なカテゴリーで同様な経験を積むことが許されるようになるため、アクセシビリティが向上する。

 2022年から、ドルナスポーツが主催及び支援する『ヨーロピアン・タレント・カップ』、『ブリティッシュ・タレント・カップ』、『ノーザン・タレント・カップ』、『アジア・タレント・カップ』及び『Moto3クラス』以前のシリーズでは、最低年齢が13歳に引き上げられ、各グリップの競争者数は最大で30名とする。

『レッドブル・ルーキーズ・カップ』の最低年齢は、14歳に引き上げられる。『Moto3ジュニア世界選手権』は、最低年齢が14歳から15歳に引き上げられ、各レースの競争者数は最大で32名とする。

『スーパースポーツ300世界選手権』は、最低年齢が15歳から16歳に引き上げられ、最大で32名がグリッドに並ぶことができる。

 2022年シーズンは、2021年シーズンに同じクラスに既に参戦したライダーに対して、レースを継続できるように例外が認められる。

 2023年以降は、提案は次のように年齢制限がさらに引き上げられる。

『ヨーロピアン・タレント・カップ』、『ブリティッシュ・タレント・カップ』、『ノーザン・タレント・カップ』、『アジア・タレント・カップ』を含む、グレートA、B、またはCのホモロゲーションを所有する、または所有していた全てのサーキットを含むグランプリタイプのサーキットで開催されるすべてのレースでは、最低年齢14歳が適用されなければいけない。

『ロードレース世界選手権』のどのクラスに参戦するライダーの最低年齢は18歳に引き上げられる。これは現在の最低年齢である16歳の『Moto2クラス』と『Moto3クラス』が含まれる。

『Moto3ジュニア世界選手権』及び『レッドブル・ルーキーズ・カップ』のチャンピオンは、17歳から『Moto3クラス』に参戦することができる。2023年シーズンに限り、2022年に『Moto3クラス』にすでにエントリーしているライダーには、継続参戦が例外として許可される。

『Moto3ジュニア世界選手権』と『Moto2欧州選手権』の最低年齢は16歳。『レッドブル・ルーキーズ・カップ』は最低年齢が14歳から15歳に引き上げられる。

 2022年に適用される同じ理念(2021年にすでに参戦するライダーの場合)で、2022年にタレントカップにすでに参戦するライダーには例外が認められ、2023年に同じクラスに参戦を続けることができる。

『スーパースポーツ世界選手権』の最低年齢は18歳に引き上げられる。