スポーツ報知2021年10月18日 18時34分
https://hochi.news/articles/20211018-OHT1T51142.html

◆東京六大学野球秋季リーグ戦第5週第2日 ▽早大3―0明大(18日・神宮)

 早大は、楽天にドラフト6位で指名された150キロ右腕・西垣雅矢(4年=報徳学園)が、明大打線に8安打を浴びながらも落差の大きなフォークを武器に11三振を奪い、無四球完封で今季2勝目(1敗)。3日の東大2回戦の完封、13日の法大2回戦の0―0引き分け完投などを含め、連続イニング無失点を30に伸ばした。

 当たり前のように「0」を積み重ねた。142球の熱投で9回を投げきった西垣は「フォークと要所での真っすぐがよかった。ある程度、思ったところにコントロールできていたので、相手バッターを見ながら投げればそんなに打たれることはないだろう、という感覚で投げました」と涼しげに振り返った。

 試合は中盤までお互いに点が入らないしびれる展開だった。それでも、元ロッテ投手の小宮山悟監督(56)に「西垣がいい感じで投げてくれていたので、点を取られることはないだろう、と思った」と言わしめる投球で味方の援護を待った。そして、7回1死満塁から3番・中川卓也三塁手(3年=大阪桐蔭)が右翼線に走者一掃の二塁打で均衡を破ると、そのままこのリードを守り切った。

 これで早大は4勝2敗2分けとし、ポイントを5に伸ばした。16日の明大1回戦では、9回2死無走者から2点差をひっくり返すなど、粘り強い戦いで開幕カードの立大戦での連敗スタートから4勝2分けと巻き返した。辛口で知られる指揮官も「よくここまで持ち直した。本当に選手たちは立派だなと思ってます」とナインをたたえたが「最後に、勝って、喜んで4年生を送り出したい。何とか早慶戦を勝てるように練習します」を気を引き締め直した。