比較的豊かだった人はより豊かに、貧しかった人はより貧しくなったというのが現状だと多くの人は言う。
そして、だからパイを分けろ、というのがここで暴れている共産党員やシンパの主張。しかし、そんなに言うほどパイが膨らんだのかと考えてみたとき、ここ数十年の日本のGDPは成長していない、誰もが認めるとおり総合的には足踏みのまんまではないか。
だから90年代よりも破綻する方向に近づいているというのはたしかなのだろう。

かと言って、矢野事務次官の月刊文明春秋寄稿もバラマキ批判の気持ちはまだよいとして過度に修辞的だし、具体的に特化して評価すれば簿記会計や金融工学の知見に正しく基づいた話が無い。


さておき、とにかくどうやって再び経済を成長軌道に乗せるのか、というのが専らの課題だと考えるのがより適切なのだとおもう。

それには欧米がやったのにまだ日本がやってない制度改革や構造刷新の話をまずしてほしいのに、岸田総理の所信表明には大平正芳内閣発足以来ずっとあったその文字が消えている。

自民党がこうなっているときは野党から経済成長を促す政策立案がほしいところなのに、野党は野党でルンプロにまでばら撒く話や現世の御利益の話ばかりしているのが困る。


投票民ナメてますか